美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
〒604-0902 京都市中京区土手町通竹屋町下る鉾田町542[MAPを見る]
TEL. 075-211-4984 FAX. 075-211-8994
この度、京都市立銅駝美術工芸高等学校長として着任いたしました、名和野新吾と申します。私自身本校で長年日本画専攻の教員として教鞭を取り、5年前に教頭となり今に至ります。その間、学校改革や授業改革など多くのプロジェクトに取り組ませていただいた経験を持ちます。着任にあたりまして、皆様に一言ご挨拶申し上げます。
本校は、明治13年(1880年)に、日本最初の画学校「京都府画学校」として京都御苑内に創立しました。明治22年(1889年)には京都市へ移管され「京都市画学校」と改称、のち「京都市美術工芸学校」、「京都市立美術工芸高校」と改め、戦後昭和24年(1949年)には「京都市立日吉ケ丘高等学校美術課程」として設置されることになりました。そして昭和55年(1980年)には、美術工芸単独の専門学校「京都市立銅駝美術工芸高等学校」として現在の地で新たなスタートを切りました。この地に根ざしてはや42年目となります。昨年京都府画学校が創立されて140周年を迎えました。そして、令和5年4月には、京都駅東側に新築移転し、「新美工」としてスタートします。
この長い歴史の中で、本校はすぐれた作家を次々輩出してまいりました。また、美術工芸界にとどまらず多くの分野で活躍してる方々もおられます。そのような伝統を胸に、生徒たちはその諸先輩方に負けじと、好きな美術・工芸・デザイン分野の専攻実習や造形表現をするための基礎力を一生懸命学びながら、将来必要となる力を身につけています。多感な10代に同じ志を持つ生徒が集い、この学舎で過ごす日々はかけがえのないものとなっています。そして、多くの生徒たちが上級学校へと進み、より高度な専門性やあらゆる状況に適応する柔軟な力を身につけ、社会で活躍できる学校となっています。
私たち教職員は、ひとりひとりの生徒の個性や感性を大切にしながら、生徒の力をしっかり引き出し、可能性を広げて21世紀に活躍する青年の成長を丁寧に支援してまいります。
2年後の春、新築・移転しますが、移転の地も現校地と同じように四季折々の風情が感じることのできる東山が望める鴨川のほとりとなります。今年度から移転のための準備室が校内に開設され、新しい学校のグランドビジョンを構築し、新天地で再び50年、100年と続く美術専門の高校としての学校作りを行なっていきます。
保護者、諸先輩方、市民の皆様、各方面からのご理解とご支援を、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
令和3年4月1日
校長 名和野新吾