美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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令和4年度第1回進路講演会を開催しました。講師として、京都精華大学前学長であるウスビ・サコ先生をお迎えしました。
前半は、ウスビ・サコ先生の生い立ちや専門分野、精華大学で取り組んでおられること、コミュニケーション・文化やアートの捉え方など、多様な話題について、ご講演いただきました。
グローバルな視点を持つこと、多様性を認め合うことの大切さについて、わかりやすく面白くお話しいただき、締めくくりには、本校生徒に向けて「自分の変化を怖れるな」「問い」を立てられる力をつけてほしい、というメッセージをいただきました。
後半は、質疑応答の時間を長めにとり、多くの生徒がサコ先生と対話ができる形式で進行しました。
生徒からは、素朴な疑問や、普段の生活の中での悩み、グローバルな視点で気にかけていることなど、様々な質問が上がりました。好きな食べ物、一番怖かったこと、留学のきっかけ、マイノリティ・マジョリティについて、文化盗用について等、生徒たちの硬軟織り交ぜた質問に対して、サコ先生は、多くの気づきが得られるお答えをしてくださいました。途切れなく手が挙がり、時間が足りないほどでした。
講演会後の生徒達の感想では、「悩んでいたことを別の視点で捉えられて楽になった」「新しく知った考え方を実践していきたい」「人との対話を大切にしたい」「自分の意見や考えを言えるように頑張る」といった前向きなエネルギーに満ちた声が多数上がり、サコ先生のお話に非常に感銘を受けたことが伝わってきました。
生徒たちの視野を広げ、力づけるとともに、不安や悩みが緩和するようなお話をしてくださったウスビ・サコ先生には、改めて深く御礼申し上げます。
また、今回の講演会は、生徒スタッフが主体となり企画運営を行いました。3月にZOOMで行ったサコ先生との事前交流会の内容をふまえて、お話しいただく話題や、会全体の構成や時間配分を考えました。
生徒スタッフが司会進行や自己紹介、ご挨拶をし、事前交流で「全校生徒にシェアしたい!」と思ったお話を引き出すためのご質問を投げかけたり、質疑の時間に多くの手が上がるよう、講演会前にアンケートを配布し、質問や相談を考えておいてもらうなど、良い会になるように工夫をしました。生徒スタッフの皆さんの取り組みに感謝し、心から労いたいです。
今日良いと思ったこと、やってみようと思ったことを、是非、生活の中で実践してほしいと思います。そして「もっと詳しく知りたい」と思ったことを自分で調べて、視野を広げていきましょう。