美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
〒604-0902 京都市中京区土手町通竹屋町下る鉾田町542[MAPを見る]
TEL. 075-211-4984 FAX. 075-211-8994
現在1年生の造形表現授業では,2年次に専攻選択をするために,8専攻の中から3分野に絞って専門実習授業を体験しています。
日本画専攻では,水干(すいひ)絵の具によるスカシユリの制作を行っています。
スカシユリの写生を鉛筆と色鉛筆で行ってから,パネルに和紙を張り,形を写し取ってから日本画の絵の具である水干絵の具を使って着色をして,完成をさせます。
日本画の絵の具は,膠を接着剤とするため,絵皿に絵の具を出し,膠を垂らして指でよく
練り上げながら溶いていきます。
濡れている時の色と乾いた時の色が違うため,出したい色のイメージになるには,ある程度の経験が必要となります。
生徒の皆さんは,根気よく試行錯誤をしながら一生懸命に取り組んでいました。
陶芸専攻では,石膏型の成型,たたら成型,型おこしの成型方法を活かした型皿の陶芸作品の制作を行っています。
アイデアスケッチをする際には,それぞれの制作方法をよく理解し,効果を活かしたデザインを考えながら行います。成型では,美しい仕上がりになるように創意工夫をしながら制作をします。その際,陶土や道具の扱いなどを理解します。乾燥後,釉薬の浸し掛けの方法で施釉したのち,焼成をして完成となります。
生徒たちは,各過程での作業の難しさに戸惑いながらも,一生懸命に取り組んでいました。焼きあがったお皿は,自宅で実際に使用してほしいものです。
染織専攻では,糊型染による「手ぬぐい制作」に取り組んでいます。
糊型染とは,切り絵の要領で作成した型紙の上からヘラを用いて糊を置き,防染(染まらない部分を作る)をして染める技法です。
型紙ならではの「つり」を取り入れたデザインを行うことや初めて扱う型紙に苦戦しつつ,楽しみながら制作しています。
また,今回は植物染料についての学習も行っており,染料には藍を使用します。
布の白地と藍色のコントラストがさわやかな手ぬぐいは,暑い夏にぴったりです!
自分で作った手ぬぐいで暑い夏を乗り切ってほしいと思います。