美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
〒604-0902 京都市中京区土手町通竹屋町下る鉾田町542[MAPを見る]
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新年度を迎えて
平成29年度の始まりにあわせたかのように桜の花が開きました。グラウンドの東側に立つと鴨川の明るい水音が聞こえてきます。まもなく新入生を迎え、新しい学年、新しいクラスで、学校生活が始まります。年度の初めにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本校は明治13年(1880)に、日本最初の美術学校「京都府画学校」として創立し、今年度で138年目を迎えます。日吉ケ丘高等学校美術コースから現在の校地に美術専門高校として独立開校したのは、創立100周年にあたる昭和55年(1980)でした。来る4月10日は、銅駝美術工芸高等学校として開校してから38回目の入学式を挙行いたします。本校は創立以来の長い歴史の中で多くの優れた卒業生を輩出し、卒業生は美術界、産業界の様々な分野で活躍してきました。昭和初期に建てられた趣のある現校舎は、尋常小学校、銅駝中学校の児童、生徒の学び舎として、また本校が単独開校して以後は、美術を学ぶ生徒の学習、制作の場として大切な時を刻んできました。
新しい高等学校学習指導要領は、平成35年度(2033)からの実施とされていますが、その前に高大接続改革の一環として高等学校基礎学力テストや大学入学希望者学力評価テストが予定されています。一方市立高校の改革では、昨年度の京都工学院高等学校の設立に続き、新定時制単独高校創設や新普通科系高校創設の計画がすでに発表されています。そのような中、今年の2月に出された「京都市立芸術大学移転整備基本計画」が正式決定となり、6年後の平成35年には、京都市立芸術大学の京都駅東部崇仁地域への移転に合わせて、本校も同地域へ移転することとなりました。本校といたしましては、6年後の移転から始まる新たなステージを前に、現校地での豊かな教育活動をさらに進め、歴史と伝統を大切にしながら新しい時代で求められる力を育成することが重要な課題であり、今まで以上に厚みと深みのある教育実践を進めていきたいと考えております。生徒の瑞々しい感性、豊かな発想力、表現力を高め、21世紀を生き抜く普遍的な力の育成に取り組み、魅力あふれる美術専門高校として学校力をさらに向上させられるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。
新年度も、保護者の皆様、地域や団体、教育機関、市民の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年度のご挨拶とさせていただきます。
平成29年4月1日
京都市立銅駝美術工芸高等学校
校長 吉田 功