美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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23日(木)本校のPTA教員合同人権研修会を、アクティブラーニングルームで開催しました。準備、運営はPTA校内研修担当の皆様にお世話になりました。
今年度のテーマは「臨床美術体験研修~絵は誰でも描ける」。講師として画家で日本臨床美術協会臨床美術士のフルイエミコさん、サポートスタッフとして本校卒業生で臨床美術士の麦田祐子さんをお招きし、臨床美術(クリニカルアート)のお話をうかがいながら、実際に創作活動を体験しました。
「臨床美術」は、独自のアートプログラムに沿って創作活動を行うことにより脳が活性化し、認知症の症状が改善されることを目的に開発されたそうです。臨床美術士が一人一人の参加者に働きかけをしてその人の意欲や潜在能力を引き出していくことにより、生きる意欲がわいたり、心が解放されるという効果が実証されています。
参加したPTA会員、教職員は、講師の先生の導きにより、モチーフのカボチャを五感で観察し、感じます。そしてオイルパステルを使いながら、画用紙ではなくサンドペーパーに描いていきます。単に写生するというよりも、様々な色を使いながら自分で感じたように表現していく体験は、とても新鮮でした。できた絵は手でちぎり取り、自分で選んだ2色の紙に貼っていきます。最後に全員の作品を前に貼りだし、みんなで鑑賞しました。
アートの活動は、潜在的な力が引き出され、それぞれの感性、個性を大切にしながら自らの感じたことを素直に表現できます。「人権」は、それぞれの人が生まれながらにもっているかけがえのないもので、お互いの多様性を認め合うことがとても大切です。臨床美術の体験を楽しく経験しながらアートの力をあらためて認識し、アートと人権の共通する大切なことを学んだ研修会でした。