美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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後期最初の授業は前回に引き続き,元京都精華大学人文学部教授の筒井洋一先生と株式会社CARVANCL(カーバンクル)代表取締役の徳田行伸さん,NPO法人グローカル人材開発センタースタッスの外崎佑実さんの協力を得て,「プロセスを視覚化するグラフィックファシリテーション」というテーマで講演とワークショップを行いました。
初めに徳田さんから,「これからの時代,クリエイティブな仕事は一人で完結する仕事より,チームで役割を分担し共同して仕事を進めることが増えてくる。チームで課題と情報を共有しながらゴールに向かって仕事を進める場合,ファシリテーターの役割が重要になってくる。」と話されました。
次にグラフィッカーとしても活躍されている外崎さんから「ファシリテーターには,簡潔な言葉や図,グラフ,イラストなどを使ってビジュアルで端的に情報を共有するグラフィック・レコーディングのスキルが求められています。」と話されました。その後,これまで洛バスプロジェクトで取り組んできた話し合いの経過を振り返り,今後の制作展望などを各自が視覚化しチームのメンバーと共有する課題に取り組みました。
授業を終えた生徒たちは,「作品制作するときは自己満足で終わらせず,他人が作品を見たときのことを考えられるようになれば,次のステップへ行けるんだと改めて思いました。チームで何かをつくるとき,ファシリテーターのように客観的に物を見られるようになりたいと思いました。私もメモを簡単にとれるようになりたい!!」「ものをつくることには2パターンあり,1つは無くては困るもの,もう1つは無くてもいいけどあれば楽しいものだと知りました。また答えのないものを考えることは今後もとても役立つことだと学びました。答えのないものを考えることが多い今の時間を大切にしたいです。」「少子高齢時代で,これから頑張って活躍していかなくてはいけないのが私たちや20,30代の若い世代であることがよく分かった。どういうものが売れ,どういうものを生み出せば目の前の問題が解決するのか。そこに答えはなく,私たち若い世代が向き合い考え,答えを導き,答えを創り出すことを行っていかなければならないことを知り,頑張らないといけないと思いました。全体観とプロセス,可視化など今日学んだことは,今後様々な場面で生かせることなので,もっともっと活用して学んでいきたいです。」などと感想を述べていました。
今回学んだ手法やいただいたアドバイスを今後の制作活動に生かし,プロセスを可視化しながらデザイン制作を進め,最終プレゼンにつなげていきます。
お世話になりました筒井洋一先生,徳田行伸様,外崎佑実様,本当にありがとうございました。