美術を通して、これからの時代を生き抜く力を磨く!
美術工芸科
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11月9日(金)「ICT活用教育公開授業」を開催しました。
当日は、市立高校、教育委員会、大学教員、京都教師塾からご参加いただき、見学していただきました。授業計画・内容のにおいてICT機器もありましたが、主体的・対話的・協働的な学びを取り入れた授業も含めて公開しました。ICT機器活用としては生徒が入学時に購入したタブレットiPadを活用した授業、教室テレビを活用した授業がありました。
昼休みには、アクティブラーニングルームで本校の授業の取り組み、ICT機器活用について参加していただいた方と意見交換を行いました。また放課後の時間を使って、本校のICT活用の取り組みについての紹介、参加者からのご意見、ご質問、ご講評いただいて意見交換をしました。
●ICT活用教育公開授業 当日冊子より
ご挨拶
現代は情報が溢れ、これから先、一層「VUCA」、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)が増す社会になると言われています。そして、そのような社会で生きていくには、情報との関わり方を自ら考え、情報のもつ様々な特性を理解しながら主体的に活用していく力が不可欠となってきています。
そのような中、文部科学省は、平成26年度(2014)「文部科学白書」の「ICTの活用の推進」という章立ての中で、教育におけるICTの活用が「子供たちの学習への興味・関心を高め、分かりやすい授業や子供たちの主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)を実現する上で効果的であり、確かな学力の育成に資する」「一人一人の子供たちの能力や特性に応じた『個別学習』や、子供たちが教え合い学び合う『協働学習』の効果的な実施が可能」そして「特別な支援が必要な子供たちに対して、障害の状態や特性等に応じて活用することは、各教科や自立活動等の指導においても極めて有用」と示しました。
本校では平成26年度に京都市教育委員会の「かがやきプラン(市立高校の特色ある教育実践への支援予算)」として、校内WiFi環境の整備、タブレット(iPad)40台を用いたICT活用教育のプランを立てました。京都市教育委員会の理解のもと、財政的措置が認められ、導入の運びとなり、平成27年度(2015)から、活用を始めました。
本校は、美術専門高校として、生徒が主体的に「観る・感じる・考える・表現する」ということを重視し、自らの手でモノを創り出すことが教育活動の中で大きな柱となっています。しかしながら、ICTの活用は、そのことと矛盾することではなく、普通教科も美術工芸科の専門教科も、主体的、協働的、深い学びへの授業改善に役立てること、生徒の特性に応じた学びへの支援につながる、授業以外の教育活動にも活用を進めることで学校の教育活動の効果と効率を高めることにつながるではないか。本校はそのような見通しを立て、以後3年間、ICT活用教育の推進を目的に「かがやきプラン」への事業予算を申請してきました。この間、保護者の理解を得て、入学時にタブレット(iPad)全員購入とし、BYODによる教育活動の展開、情報モラル教育の強化と、教員へのタブレットiPad貸与と活用指導力の向上に努めてきました。そして先進校への視察や校内研修を進めるとともにICT活用教育公開授業も3年間開催し、各方面からの指導、助言をいただいてきました。あらためて感謝申し上げます。
ICTの活用はまだまだ途上であり、一層の研究と実践が必要であると考えております。今後とも教育関係者の皆様や産業界の皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
平成30年(2018)11月
校長 吉田 功