「なりたい自分」を探し、深める!
普通科・教育みらい科
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7月21日(水)4限終了後,1学期終業式を,各教室でWeb会議ツール(Zoom)を用いて行いました。伝達表彰の後の挨拶では,次のようなことを話しました。
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みなさん,こんにちは。
今年の1学期も,新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けた取組のために,時差登校をはじめさまざまな形で活動の制限・中止・延期といった措置を行わざるを得ませんでした。異例の取組が続いていますが,皆さんの協力のお陰で,学校を止めることなく,何とか1学期の終業式を迎えることができました。
さて,終業式に当たって,三つ,お話ししておきます。
まずは,これまでからの繰り返しになりますが,一人ひとりが気を緩めることなく新型コロナウイルス感染症の予防に努めよう,ということです。現在,京都市では,8月1日までを「夏のリバウンド防止徹底期間」とし,基本的な感染防止策の徹底や,騒がず静かに夏を楽しむことなどを呼び掛けています。皆さんもご存じの通り,「デルタ株」と呼ばれる感染力の強い変異種への置き換わりが進んでおり,今後の流行状況は予断を許しません。自分自身がうつらない,またかけがえのない人にうつしてしまうことのないように,まずは「密集,密接,密閉」といった「密」の状態を避けましょう。「換気が悪く」,「人が密に集まって過ごすような空間」,「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」に行くことはできるだけ避け,やむを得ない場合には,マスクをするとともに,換気をする,大声で話さない,相手との身体的距離を確保し,手が触れ合う距離での会話は避ける,といったことを心がけてください。また,石けんによる丁寧な手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際,マスクやティッシュ,ハンカチ,袖,肘の内側などを使って,口や鼻をおさえること)なども確実にお願いします。
「感染経路を断つ」ことに加えて,「抵抗力を高める」ことも大切です。そのためには,「一日三食,規則正しくバランスに配慮した食事を心掛けて栄養をとる」,「散歩やジョギング等,適度に体を動かすことにより自律神経のバランスを整える」,「起床・就寝の時間を一定にしたり,寝る前にパソコンやテレビ,スマートフォンなどの光を浴びないように心がけたりして,睡眠の質を高める」といったことを行ってください。
ワクチンの接種が世界的に進んできてはいますが,日本では今のところ人口の約22%が2回目を終えたにすぎません。接種が進んだとしても,ウイルスが今後どのような変異をするのか含めて,まだまだ注意が必要です。また,発症後,回復してからも,さまざまな後遺症で悩んでいる方もいらっしゃいます。さまざまなリスクを考えると,当然ながら「かからない」にこしたことはありません。皆さん一人一人が,かけがえのない「今」を一生懸命生きています。命と健康を第一に考え,粘り強く感染予防に努めて,元気で頑張りましょう。
二つ目は,物事を鵜呑みにせず,自分なりにしっかりと考える癖をつけてほしいということです。新型コロナウイルスについても,この間,誤った情報や認識,不確かな情報,いわれのない差別や偏見など,さまざまなことがありました。ワクチンの効果や副反応等についてもそうですが,正確な情報や科学的根拠に基づいた認識・行動をすることが大切です。どのような場合でも,まわりに惑わされることなく,「待てよ」「本当かな」「なぜだろう」と考え,多面的に情報を集めた上でそれらを批判的に検討・判断・解釈し,さらに友だちや家族など回りの人々とも対話しながら,自分なりの考えを深めていくようにしてください。
三つ目は,「継続することの大切さ」です。これまで何度か紹介してきた言葉に,「才能の差は小さいが,努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい。」という言葉があります。状況の変化に左右されることなく,一人一人が目標をしっかりと見据えて,着実に歩みを進めてください。
最後になりましたが,夏休み中は,新型コロナウイルス感染症だけではなく,交通事故や熱中症など様々な危険が潜んでいます。体調には十分注意し,かけがえのない自分の命を大切にしてください。
医療に従事する方々をはじめ,さまざまなところで社会を支えるために日々奮闘してくださっている方々への感謝の気持ちを胸に,元気に夏を乗り切りましょう。