「なりたい自分」を探し、深める!
普通科・教育みらい科
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7組「雲仙コース」も充実した旅程を終えることができました。
最初の行き先である「大三東駅」までは、寒波の影響で島原道路が通行止めになっており、急遽、諫早湾干拓堤防道路(雲仙多良シーライン)をたどって到着しました。乗車する電車を一本遅らせていただくことになってしまいましたが、絶景を思う存分味わってから、海沿いを走る電車に乗車しました。生徒からは「心洗われる景色。想像以上に海に近く、少し曇っていたけど、綺麗な写真が撮れた。潮風がとても気持ち良く、願い事の黄色いハンカチも美しかった。」という感想が聞かれました。
「島原城」では、天守閣は改修中でしたが、島原藩の歴史遺産や生活用品などの展示に触れることができました。武将の格好をした麗しい「島原城七万石武将隊」の方々も、気さくに接してくださいました。
島原城の前で、塔南高の卒業生(第三期)だという旅行者の方と偶然お会いし、お声がけを頂きました。不思議なご縁に、一同とっても驚きました。この奇跡を記念して、島原城の前での撮影に応じてくださいました。
また、その近くにある「武家屋敷」を訪れた際には、「武士の生活風景を実際に見ることができた。下級武士の邸宅と聞いていたが、十分大きな家で驚いた。調度品など現代に比べるとシンプルで、すっきりと暮らしていた様子。ごはんを炊くところが玄関のすぐ横で、当時は暖房も十分でなくとても寒かったのだろうなと思った」と話していました。
昼食は「ほうじゅう」にて、郷土料理である「具雑煮(鶏肉や野菜、餅など食感の違う素材を煮込んだ島原名物)」「がんば(フグのお寿司)」「かんざらし(白玉を蜂蜜ベースのシロップに浮かべた、島原の伝統スイーツ)」などを頂きました。
「おいしかった!ふぐ寿司はシソとふぐが合っていて、食べやすかった。具雑煮はお餅がもちもちで、湧き水と鶏出汁がうま味に相乗効果を生み出していた!!」
午後からの「雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)」では、雲仙普賢岳の平成大噴火のメカニズムや火砕流による被害について学習しました。
「再現映像の迫力がすごく、怖かった。ジオラママッピングや災害に関する展示、クイズ、体験型の設備などを通して、火山に関する知識を得ることができた。立体紙芝居のクオリティが高くて、とてもわかりやすく、おもしろかった。」
またその後、火砕流(300〜800度の高温ガスが100kmの速さで迫るという)が通り抜けたという、旧大野木場小学校の実際の校舎を見学しました。(災害遺構として保存されている施設です。)
「ガラスの割れている様子や鉄骨が曲がっている様子から、火砕流の恐ろしさを知った。小学校では被害者がいなくて良かったが、避難していなかったらと考えると恐ろしい。発生して身近に迫ってからでは、逃げることはできないと思う。」
3日目のラストは、島原港ー熊本港を結ぶ九州最速の船「オーシャンアロー号」で、九州最大の湾である有明海を横断しました。バスに乗車したままフェリーに乗船することに驚いている生徒も多くいました。
いただいたカッパえびせんを持って甲板に上がってからは、普賢岳を背に、かもめに夢中になっておりました。
「かもめに餌をあげるのが楽しかった!風がすごく強かったけど、叫びすぎ、笑いすぎで喉が枯れた。船内も綺麗で、普賢岳と海の景色を楽しめた。」
2日目が雪の影響で予定通りにならなかったこともあり、3日目はしっかりと体を動かして、生き生きと活動する姿が見られ、大変まぶしく感じられました。
学校の校舎にいては学べない、たくさんの生きた学びがあったと思います。帰京後にたくさん交流し、これからの学びと人生に活かしていってほしいと思います。