「なりたい自分」を探し、深める!
普通科・教育みらい科
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3月20日(火)
8時50分から,3学期の終業式を,各ホームルーム教室にて,放送(音声のみ)により行いました。(降雨の影響でグラウンドコンディションが思わしくなかったため。結局グラウンドで実施出来たのは,2学期の始業式と終業式の2回だけでした。)
始業式冒頭の校長挨拶では,次のようなことを述べました。
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皆さん,おはようございます。今日も雨が降ってしまい,残念ながら音声のみの放送となってしまいましたが,終業式に当たり,皆さんに2つのことをお話ししておきたいと思います。
一つ目は,「挨拶の大切さ」です。
これまでも,来られたお客様から,「生徒の皆さんから気持ちの良い挨拶をしてもらいました」とお褒めの言葉をいただいていますが,皆さんは「あいさつ」という漢字を書けますか?
「挨」も「拶」も本来は「押す」という意味の漢字で,「挨拶」とは,もともと「押し合う」「大勢が押し合って進む」という意味の熟語です。禅宗では,「一挨一拶(いちあいいちさつ)」という語があり,「弟子の悟りの深さを試すための問答」のことです。
日本では,そこから,日常生活にあてはめて,安否や寒暖のことばを取り交わすなどのお互いの儀礼をあらわすようになりました。後に略されて「挨拶」となり,おじぎや返礼のことも「挨拶」というようになりました。
挨拶は”相手の心の扉を開くカギ”であるとよく言われます。
「おはようございます」というのは,「今日もお早いですね。お互いに一日無事で,頑張っていきましょうね」という気持ちが込められたあいさつです。
挨拶を心がけるだけで,お互いを元気にできます。当たり前のことを忘れずに,毎朝「おはようございます!」と家族や仲間に気持ちを込めて挨拶すると,相手との関係をよりよくできます。「おはよう」という挨拶で,相手の無事を祈り,励ますことになり,良い一日をスタートできます。元気に相手と言葉をかわして,元気を分かち合いましょう。
また,他者だけでなく。自分にも挨拶すると,自分の中にエネルギーをチャージできます。朝起きたら,顔を洗う前に鏡の中の自分に向かって,笑顔で「おはよう」と声をかけてみましょう。これを習慣にするだけで自分を幸せにできます。
「心のドアノブは内側にしかついていない」ともいいます。互いに心の扉を開きあい,これまで以上に元気な挨拶を交し合える学校にしたいものです。
二つ目は,明後日22日(木)に告示され,投開票が4月8日(日)に迫ってきた京都府知事選挙に関連した話題です。
今度の選挙では,現2年生で誕生日が4月9日までの人には,選挙権があります。本校では4人ほどだったと思いますが,せっかくの権利をしっかりと行使するようにまずはお願いしておきたいと思います。
また,ついこの前の3月13日,成人年齢を20歳から18歳に引き下げる民法改正案が閣議決定されています。今の国会で成立すれば,2022年4月から施行される見通しです。「成人」となるのはもうすぐです。「大人」としての自覚と責任,また選挙権をめぐる日本や世界のこれまでの歴史についてもぜひ考えをめぐらせてください。
それと,先ほどの知事選の話題に戻りますが,くれぐれも「選挙違反」をしないように気を付けてください。こう言っても,皆さんには「自分に関係のないことだ」と,ぴんと来ないかもしれませんが,選挙権年齢に達しない者は,選挙運動を一切することができません。
とりわけ注意しなければならないのは,インターネットを使った選挙運動です。
たとえば18歳の高校生が投票を呼び掛けた書き込みを,17歳以下の同級生や下級生がツイッターでリツイートしたり,フェイスブックでシェアしたりしたら,「選挙運動」とみなされます。こうしたネット上の行為は,つい行ってしまいがちなので,くれぐれも気を付けてください。
最後になりましたが,
「才能の差は小さいが,努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい。」という言葉があります。将来のビジョンを明確に見据えながら,ひたむきに元気に挑戦し続けてほしいと思います。
明日からの春休みが,次年度を充実させるための準備期間となることを期待して,私からの話を終わります。