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京都市教育委員会が主催する京都市立高校グローバルリーダー育成研修は、世界を舞台に自分なりの課題を設定し、チャレンジ精神をもって新しい価値を創造できる「グローバル人材」としての素地を育むことを目的に実施します。
5月25日(土)、6月8日(土)、7月6日(土)の3回の事前研修の後、7月22日(月)〜8月1日(木)の11日間、カンボジア・プノンペンにて、現地でのフィールドワークや対話を通して、カンボジアの人々のニーズを発見し、プノンペン市内で商品を販売する「サムライカレープロジェクト」に参加し、帰国後は、参加者各自がカンボジアで学んだことを活かせる活動を学校等で実践し、その成果を報告する予定です。
第1回事前研修では、JICA青年海外協力隊においてカンボジア派遣経験のある大阪府立水都国際高校の大長賢太朗先生と、カンボジアからの留学生SOUS Norakabakdeyさんの2名から、カンボジアの歴史や文化などについて学びました。現地で感じた実際のカンボジアの話を聴き、生徒からは驚きの声が上がる場面もありました。大長先生からは、「実際に何を感じたか」が大切とお話いただき、カンボジアで何を感じるのか、自分自身で確かめてきてほしいと思います。
また、京都市教育長も来訪し、本プログラムへ応募された生徒の皆さんは、すでに大きな挑戦の第一歩を踏み出している、と讃えるなど、派遣生徒たちへ激励を行いました。
第2回事前研修では、京都市立紫野高校の卒業生で現在大阪大学2回生の大幸宙斗さんから、高校在学中のインド留学の経験や、大学在学中のパリでのワーキングホリデーの経験を踏まえ、大幸さんが考える「グローバル人材」について講演いただきました。
大幸さんは、「多様性は認めるものではなく、自然に存在するもの」であり、「グローバル人材とは、多様性を自然に心に置ける人」と話され、グローバル人材とはどういう人なのかについて、改めて生徒たちも考える機会となりました。年齢の近い先輩から聞く話に刺激を受けたのか、講演終了後も、多くの生徒が大学進学にや海外留学のことなどについて、大幸さんに質問をしていました。
第3回事前研修では、現地での活動グループで、異なる高校の生徒たちが自分が在籍する高校の良いところを伝え合うなど、海外研修に向けて楽しく交流し、笑顔が溢れる場面が多くありました。
グループワークでは、第2回事前研修でJamboardに提出した、「カンボジアで何を学びたいか」「グローバル人材とは」について話し合い、各グループで話した内容を発表するなど、生徒同士で考えを深めました。引率教員からは、京都市立高校の代表として研修に参加する生徒たちに、「グローバリーダーがどんな人か」を考えるだけでなく、「自分がグローバリーダーとなる」という思いで研修に臨んでほしいという話があり、生徒も真摯に受け止めていました。
また、株式会社スパイスアップの森山たつをさんから、現地プログラムの説明を実施いただきました。生徒は、カンボジア・プノンペンで実施するプログラムの内容や現地での生活のイメージを膨らませ、海外出発前の事前研修の集大成となりました。
7月になり、カンボジアへの出発日も近づいてきました。京都市教育委員会といたしましては、研修が安全に実施されるよう尽力するとともに、現地での学びが、生徒たちの視野を広げ、課題解決に向けて主体的に行動できるグローバリーダーとなるきっかけとなることを願っています。