科学技術×夢=∞(infinity) 常にプラス思考で ~「できたらいいな」を「できる」に変える ~
フロンティア理数科・プロジェクト工学科
〒612-0884 京都市伏見区深草西出山町23番地[MAPを見る]
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謝辞世界中の人々から人気観光スポット2年連続日本一の伏見稲荷大社の南側に位置する京都市伏見区に本日、日本の将来を担っていく科学技術者を育成する新しい学校・京都工学院高等学校が誕生しました。開校に際しまして、ひとことお礼の言葉を述べさせていただきます。
本日は、門川大作京都市長様、津田大三京都市会議長様をはじめ多くの市会議員の先生方、洛陽・伏見 両工業高校の関係者の皆様、地域代表の皆様のご臨席を賜り、京都工学院高等学校の開校式を、このように盛大に開催いただきましたこと、学校を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。また工業改革にご尽力いただいた将来構想委員、候補地選定委員、校名検討委員の皆様、また改修及び新築工事・施設整備・ICT環境整備など開校に多大なご尽力ご支援をいただきました多くの関係者の皆様、連携協定でお世話になった産業界・大学関係者の皆様、そして教育委員会の皆様に対しまして、あらためて高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。
さて科学技術の進歩は日進月歩、産業界も加速度的に変化しています。場合によっては今ある企業の多くが、五年後あるいは十年後には今の仕事から大きく進化し、新しい製品を製造していたり分野の違う仕事になっていたりしているといっても過言ではない時代になっています。今や人工知能搭載のコミュニケーションロボットが一家に一台という時代がもうそこまで来ているかもしれません。そのように加速度的に進化していく社会状況の中、伝統のある2校が再編統合し、「高い英知や志を結集した、ものづくり・まちづくり教育を通じて、京都から全国そして世界へと羽ばたく工学系人材を 育成する」京都工学院高校が誕生することになりました。魅力ある高校づくりに向け、準備に携わった教職員総力を挙げて新しい高等学校のあるべき姿を検討してまいりました。
現在まで多くの優秀な技術者を輩出してきた両校の同窓生の皆さんとも意見交換をさせていただきました。やはりその都度感じましたのは、母校に対する誇りと熱い思いでした。準備に携わってきた我々には、先輩方が築き上げてこられた良き伝統をしっかり継承するとともに、社会の発展や変化に真摯に向き合い、時代に先駆けた科学技術を学ぶ先進的な高校にしていく使命がございます。このタイミングで開校の準備に携われたことを光栄に思いつつ、あらためて責務の重大さに身の引き締まる思いをしているところでございます。
京都工学院高校は、科学S、技術T、工学E、数学M この4つの関連性の深い分野を一体的に学ぶSTEM教育を推進するとともに、社会課題の解決に向けたプロジェクト型学習スタイル(PBL)を実践し、答えのない課題に対し、専門分野の違う生徒同士がチームを組んで解決に向けてチャレンジしていく、今までにない新しい仕掛けを用意しています。そしてさらに生徒自身の主体的な学びや学習意欲を育成していくために、全教科アクティブ・ラーニングの積極的な導入、そして全館Wi-Fi環境を整備し、一人一台のタブレットPCを活用した取り組みも充実させ、ICT教育を推進していきます。
生徒の皆さん、この素晴らしい教育環境のもと、開校一年目にふさわしい思い切った先進的な取組を、我々とともに進めていきましょう。そして京都に理工系分野を学ぶ先進的な学校があるんだということを、我々とともに、思う存分全国に発信していきましょう。
結びにあたりまして、この京都工学院高等学校は、将来直面する答えのない課題や環境の変化に柔軟に対応し、ものづくりを通じて、人類の豊かさの共有と平和に貢献することを使命とし、そしてまた、生徒や保護者の皆さん、そして教職員、地域の皆様方、さらには京都市にとって誇りとなる高等学校にしてまいりますことをお誓い申し上げ、感謝の言葉といたします。
平成二十八年四月八日
京都市立京都工学院高等学校
校 長 砂 田 浩 彰