科学技術×夢=∞(infinity) 常にプラス思考で ~「できたらいいな」を「できる」に変える ~
フロンティア理数科・プロジェクト工学科
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SSH事業のひとつとして,フロンティア理数科2年生の生物選択者を対象に,生物×建築のクロスカリキュラム授業の第1回目を実施しました。この授業では,生物基礎で学んだ日本の植生や木の特徴の理論が,建築では実際にどのようにいかされているかについて学びます。
まずは授業の始めに,桧と杉の木片を手に取って,それぞれの木の特徴について観察しました。「匂いが違う」「色が違う」「模様が違う」など,様々な違いに気が付くことができました。このような違いが生じる原因を生物基礎で学んだ知識を使って考察し,さらに,紙をつかったモデル実験によって,この違いが強度の違いにつながっていることに気がつきました。木の強度は樹種によって異なりますが,同じ樹種でも含水率によって異なります。
今回の授業では,含水率が低い方が,強度が大きいのか,あるいは高い方が大きいのかを予想したところでおしまいとなりました。次回は,木片の圧縮試験を行うことによって,含水率による木の強度の違い,さらには木の特徴と強さが実際にどのように使われているかにについて学びます。「理論×実践」によって,生徒も教員も,学びの目的,質を高めていきます。