科学技術×夢=∞(infinity) 常にプラス思考で ~「できたらいいな」を「できる」に変える ~
フロンティア理数科・プロジェクト工学科
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本校では「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」事業の一つとして、理論と実践を往還しながら物事を捉え、思考・行動できることを目標とし、親和性が高い科目をクロスした授業を展開しています。
11月6日(水)には、3年生の美術表現で【美術×理科(化学)】のクロスカリキュラム授業を行いました。この授業では、生徒が色彩の理解を深め、表現技術に自信を持てるようにすることを目的に、合成顔料を作成する実験と混色の基礎を学ぶ講義を行いました。
合成顔料を作成する実験では、2つの溶液を混合させそれぞれプルシャンブルーとクロムイエローを作成しました。その後、沈殿を採取し、アクリルエマルジョンと混合してプルシャンブルーとクロムイエローの絵の具を作成しました。天然顔料と化学反応によって生じた沈殿(合成顔料)が同じ分類の化学式で書くことができ、絵の具の作成が時代とともに簡略化されていることを学びました。
混色の基礎の授業では、生徒に混色と重色の違いを知ってもらうために、パーマネントレモンとコバルトブルー、ウルトラマリンの絵の具を用いました。重色では3色の絵の具をそれぞれ下地にし、異なる色を重ねたときにできる色の違いを確認し、混色では青色と黄色を混色し、コバルトブルーとウルトラマリンを混色した際の発色の違いを観察しました。
重色と混色の発色の違いについて、絵の具の中にある顔料粒子が層状に定着するか、混合されて一層で定着するか違いについて、授業を通して理解が深まったようです。生徒はいつもとは違う授業の展開に対して積極的に活動をし、絵の具という道具について化学的な見方・考え方を働かせて、美術への理解を深められたようです。