科学技術×夢=∞(infinity) 常にプラス思考で ~今できることを逆算して始めてみよう!~
フロンティア理数科・プロジェクト工学科
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こんにちは、GC教育部です!
紫野高校2年生アカデミア科自然科学コースの総合的な探究の時間「Global Citizenship2」の探究活動をご紹介します♪
「先生、MBTIって当たってますよね?私、〇〇〇〇って出たんです!」
総合的な探究の時間は2コマ連続授業ですが、休憩中に出てきた生徒の一言から、思わぬ方向に盛り上がりました。
MBTI(16タイプ性格診断)は、ネットでも人気の性格診断のひとつ。でも、生徒たちの間で意見が分かれます。
「毎回違うタイプになるから信用できない!」
「でも、友達と話が合うタイプが似てる気がする!」
「科学的に信頼できるってこと?」
このやりとりをきっかけに、「性格診断に信頼性や妥当性があるのか?」という問いが自然と浮かび上がりました。
ここで教員が投げかけたのは、「それって、仮説になってるかな?」という一言。そこから「良い仮説とは何か?」について考える時間が始まりました。
生徒たちと共有した”良い仮説”の条件は次の通りです。
1.検証可能であること
「MBTIの診断結果は、2週間後に再テストしても一致する割合が80%以上である」など、実際に調べられる形になっているかどうか。
2.定量的・客観的に表現されていること
「当たっている気がする」ではなく、「何人中何人が自分に合っていると答えたか」をデータでしめすことができるかどうか。
3.因果関係や関連性を意識していること
「外向型の人ほどSNSでの発信が多い傾向にある」など、性格診断と実際の行動の関係を考えることができているかどうか。
仮説は”信じたいこと”ではなくて”確かめたいこと”だと考えることができるかもしれません。
性格診断という日常的で身近な話題も、少し角度を変えて見つめなおすことで、”科学的に問い直す価値のあるテーマ”になります。
こうした何気ない会話の中にこそ、探究の種が眠っています。探究とは特別な場面だけで起きるものではなく、日常の「気になる」「変だな」「なんで?」という感情から自然と生まれるもの。本日の講座では、生徒たち全員がその芽を見逃さず、問いを育てていけるような雰囲気を作ることができていたように感じました!