社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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3月12日(土)・13日(日),国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)にて行われました「第5回日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯」に本校ESS部員3名が出場し,第1日目の予選で2勝1敗と健闘しました。
今年で5回目となるこの大会は,パーラメンタリーディベートの試合を通して,高校生の総合的英語運用能力を伸ばし,時事問題への関心や理解を深め,参加者の交流を図ることを目的として行われているものです。今回は全国22校1団体から40チームが参加し,様々な論題について議論を行いました。
予選は3試合行われ,上位8チームが第2日目の決勝トーナメントへと進むことができます。
西京チームは,海外フィールドワークから帰国直後ということで十分に準備も出来ず,また肉体的にも疲労がたまっている中での出場となりました。そのような条件の中で生徒たちは大変熱心に取り組んで自分たちの考えを効果的に伝えよう努力し,また相手側からの質問にもしっかりと答えようとする姿勢を貫いていました。当然のことなのですが,出来なければやはり落ち込みますし,出来た時は嬉しくなります。ベスト8には残れませんでしたが,生徒たちはその両方を経験することができました。
ベストディベーターのスピーチの中に「ディベートをしていると,悔しいことも,嬉しいこともある。これからもディベートが好きでディベートを続けていきたい。」とのコメントがありました。試合をする限り勝敗は大切ですが,高校生たちを見ていると,ディベートを通してコミュニケーションを図っている,それを楽しいと感じていることが感じられました。
閉会式で大会主催者が強調されたのは,「質問を積極的に受けよう」でした。プレゼンテーションの途中で質問をすることが出来るのですが,その質問を受ける高校生が少なかったことを指摘されていました。ディベートは一方通行ではなく,質問を受けることで自分たちの考えがより明確になり,そして相手にもそれを理解してもらうことができるのです。また,ジャッジのコメントの中に「ディベートをする際の基本は,『concede(認める)』することだ」というものもありました。この大会を通して,生徒たちは大いに刺激を受けるとともに,コミュニケーションの大切さを改めて感じたことと思います。
参加した生徒の感想です。
竹添 万夏さん(1年)
初めて参加したが,難しいテーマについて,自分が思ったよりも話すことができて自信になった。でも,出来ないこと,考えつかないこともたくさんあったので,もっと練習したいと思った。予選1位だったチームと対戦したときは自分たちももちろん頑張ったけれど,相手がとても分かりやすいスピーチをしていて聞き入ってしまった。この大会を通して,自分の英語力のなさを感じることができた。他のたくさんの高校生たちを見て,自分ももっと頑張ろうと思った。自分の思ったことを上手に言葉にできるようになりたい。
山本 一輝さん(1年)
昨年度やそれ以前の論題よりも難しくなっていました。練習が思い通りに行かなかったり,フィールドワーク直後の日程であったりして,条件としてはかなり厳しかったのですが,当日は自分の最大限の力を発揮できたと思います。来年度も,今回のように条件が厳しかったからこそ学べたことや,素晴らしいディベーターのプレゼンテーションを聞いて学んだことを伝えていきたいと思います。
木坂 優里さん(2年)
私は昨年もHPDUに出場したが,初心者が多く,学ぶことの方が多かった。今年は普段から練習してきたことで,昨年よりも戦う力がついたと思う。パーラメンタリーディベートで必要なことは,英語を分かりやすく話すことももちろん大切だが,一番必要なのは論理的に考えることだ。大会では電子辞書以外を使うことは許されていないので,普段から知識を蓄える必要がある。今回の試合を通して,自分たちには知識量が足りていないと思った。それは自分たちの論点を訴えるための効果的な材料となる例がなかなか思い浮かばなかったからだ。今後,ESSの活動の中で時事問題を取り上げて幅広い教養を身に付けていきたいと強く思った。
ESSの皆さん,今回の経験をこれからの活動に大いに活かして下さい。お疲れ様でした!