社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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5日目は沖縄らしい快晴でした。朝からホテル近くの海岸を散歩し,南国を感じました。最初はグループに分かれてフィールドワークを行いました。平和学習グループはひめゆりの塔記念館などに行き,全体で学んだ平和の学びをさらに各々で深めていたように思います。自然学習グループは大度海岸にて,イノー(干潮の時に現れるサンゴ帯)観察です。沖縄には特有の色鮮やかな魚や,特有の動物が生息し,また沖縄は東シナ海に面しているので,海の色が全く違います。琉球大学で海洋生物を研究する学生に案内していただきました。サンゴは沖縄の海洋環境だけでなく,波を防ぐ防波堤の役目や沖縄への経済効果,またこの沖縄の島自体を形成することにも貢献しているそうです。沖縄にとってサンゴがいかに大切かに気づきました。また,プラスチックゴミの影響により有害物質やウイルスを運び,環境やサンゴにも大きな被害を受けていることも学びました。
午後からは,平和祈念公園にて,おきなわ世界塾の講義と平和祈念資料館見学です。まず,祈念資料館を見学し,ワークシートに沖縄地上戦について学びました。この5日間で,自分の目で見て,歩いて感じたことを思い出しながら,真剣にメモを取っていました。講義では,最初に故元沖縄県知事大田昌秀氏の軌跡についての映像を見ました。大田氏は沖縄地上戦の体験者であり,人生をかけて,沖縄県の基地問題に取り組み,心から戦争のない世界を望み歩まれたその軌跡を学習しました。生徒たちは政界を引退された後も未来を担う若い学生のために,平和について語られていたその姿に胸を打たれていました。
その後,平和祈念公園を見て周りました。なかでも,「平和の礎」には,国籍や軍人,民間人の区別なく,沖縄戦などの戦没者の氏名が刻銘され,「鉄の暴風の波濤が平和の波となってわだつみ(海神)に折り返して行く」というコンセプトで,海に面した平和の広場を中心とし放射線状に配置されていました。偶然今日は平和祈念の象徴であるトーチに平和の炎が灯されており,まるで私達の思いを投影していかのように感じました。(このトーチは毎年6月23日の慰霊の日など特別な日にしか火が灯されないそうです。)
明日はいよいよ最終日6日目,各々の足でこの南部エリアを歩きます。
〔写真〕上:平和の礎 中央の祈りのトーチ
中:平和の礎 戦没者石碑
下:おきなわ世界塾にて