社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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5月28日土曜講座の後,午後1時から3時30分まで,本館7階京一商西京メモリアルホール及び5・6・7階において,1・2年生生徒全員と1・2年生の保護者の皆様ご出席のもと,「13期生海外フィールドワーク(以下,FWと略します。)発表会」を行いました。
これは,<エンプラ魂>を2年生から1年生に引き継ぐための恒例行事で,学年全体で行いましたコース選択制海外FWの活動報告を2年生から受け,1年生の生徒がFWへの意識を高め,より充実したFW学習が実施できるように行っているものです。昨年度までは6月下旬に行っておりましたが,この後に控えております「課題研究」でのゼミ活動時間を確保するため,今回からは約1箇月前倒しにして,この時期に行うことといたしました。
御来賓として,京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター研究員の 何 彦旻 先生にも御臨席賜りました。
13期生(2年生)は,この海外FWに年間を通して取り組んできました。まずは各国についてのレポート作成等の事前調査を行い,参加コース決定後はコースごとに分かれて(内進生・外進生ミックスです)それぞれの目的(“どこに行きたいか”ではなく“何をしたいか”)に応じた訪問先や日程を創り上げました。3月には実際に各地へ赴き,学校交流や現地調査などを精力的に行いました。今年度に入り,調査内容をグループごとにまとめ,それをポスターセッションの形に加工して,この発表会に臨んだ次第です。
本日の発表会は,第1部の全体会,第2部のチームごとのポスター発表,そして1・2年生が一堂に会して御来賓から講評をいただく,という3部形式で行われました。
第1部は1年生全体に向けての,パワーポイントを用いた報告です。
冒頭の挨拶で,竹田校長は,「この発表会は,2年生から1年生へと“知の遺伝子”をしっかりと引き継ぐためのものです。13期生は,後輩に対して高い壁になって下さい。そして,14期生は,先輩の高い壁を乗り越えようとする気概をしっかりと持って頑張って下さい。」「“東ロボ”くん(国立情報学研究所が中心となっているプロジェクト『ロボットは東大に入れるか』において研究・開発が進められている人工知能の名称)は,もう少しで東京大学の入学試験を突破するだけの知識・技能が修得できそうな状況になっているそうです。でも,そういった知識・技能を蓄積し,深めるだけでいいのでしょうか。深い知識はもちろんですが,グローバルリーダーとして活躍するには,別の力も必要です。それは,本校が大切にしている『人とつながる力』『社会とかかわる力』『主体的に学びに向かう力』です。そういった力が13期生にいかについているか,という観点でも,この発表会を見てほしいと思います。」「13期生から14期生へと,“知の遺伝子”“エンプラ魂”がしっかりと継承できることを願っています。頑張って下さい!」と,熱くエールを送られました。
次に,FW委員会代表挨拶があり,「FWに取り組むに当たっては,自らが主体的にしっかりと情報を集めて,自分が何をしたいのかを決定する必要があります。」「ついつい現地での活動に目を向けがちですが,日本での綿密な事前調査なくしてFWの成功はありえません。」「気になることがあったら,どんどん質問して下さい。2年生一同,誠心誠意回答します。今回の発表会が,14期生の皆さんの充実したFWにつながることを願っています。」と,自ら選択することの重要性について強調していました。
そしてFW委員会広報部からは,年間を通じての準備や取組の流れ等の概要について,各コース長からはコースごとの特色がそれぞれ説明されました。真摯に,丁寧に,個性や持ち味を生かしながらの発表でした。
続く質疑応答では,1年生10名から「カンポンステイやB&S,農業体験ではどのようなことをしましたか」「班別フィールドワークに充てられた時間は,各コースどれくらいですか」「一番しんどかったことは何ですか」「虫対策は必要ですか」等,“気になる”点が率直に出され,前に並んだ13期生FW委員代表たちは,自分たちの言葉で,本音で答えていました。