社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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6月27日土曜講座の後,午後1時から3時過ぎまで,本館7階京一商西京メモリアルホール及び5・6・7階廊下において,1年生生徒全員と1・2年生の保護者の皆様ご出席のもと,「12期生海外フィールドワーク(以下,FWと略します。)発表会」を行いました。
これは,<エンプラ魂>を2年生から1年生に引き継ぐための恒例行事で,学年全体で行いましたコース選択制海外FWの活動報告を2年生から受け,1年生の生徒がFWへの意識を高め,より充実したFW学習が実施できるように行っているものです。
今回は,日ごろからスーパーグローバルハイスクール(SGH)の取組でお世話に与っております,京都大学国際交流推進機構長 森 純一 教授,東京経済大学コミュニケーション学部 西垣 通 教授(東京大学名誉教授),京都大学高等教育研究開発推進センター
溝上 慎一 教授 にも御臨席賜りました。
12期生(2年生)は,この海外FWに年間を通して取り組んできました。まずは各国についてのレポート作成等の事前調査を行い,参加コース決定後はコースごとに分かれて(内進生・外進生ミックスです)それぞれの目的(“どこに行きたいか”ではなく“何をしたいか”)に応じた訪問先や日程を創り上げました。3月には実際に各地へ赴き,学校交流や現地調査などを精力的に行いました。今年度に入り,調査内容をグループごとにまとめ,それをポスターセッションの形に加工して,この発表会に臨んだ次第です。
本日の発表会は,第1部の全体会,第2部のチームごとのポスター発表,そして1・2年生が一堂に会して御来賓から講評をいただく,という3部形式で行われました。
第1部は1年生全体に向けての,パワーポイントを用いた報告です。
FW委員長からは,この活動を通じて得られるものについて,また,FW委員会広報部からは,年間を通じての準備や取組の流れについて,そして各コース長からはコースごとの特色が説明されました。真摯に,丁寧に,個性や持ち味を生かしながらの発表でした。
第2部は,3フロア・計79グループに分かれての,地声による,数人の聴衆との,双方向的な質疑応答となる,「ポスター発表形式による活動報告」です。
休憩をはさんで,1年生たちは先輩が待ち構えている5・6・7階の廊下に移動し,事前に「要約集」を読み込んで選んでおいたポスターの前に陣取りました。今年は昨年度と異なり「コースごと」ではなく「テーマごと(経済格差,環境,食文化など)」にポスターが整理され,比較研究的に現状や課題をみることもできます。1年生たちも4月の学習合宿で一度ポスタープレゼン大会を経験していますので,しっかりとメモを取りながら聴き,質問する姿が見られました。また,2年生は練習のときよりずいぶん堂々と聴衆に向けて説明をし,質問に対するやり取りも丁寧に行っていました。お互いに5回繰り返し行われる機会を目いっぱい使って,調査結果を「伝える」・「受け取る」ことがそれぞれ出来ていたように思いました。
最後にメモリアルホールに1年生・2年生が全員集合し,森先生から講評をいただきました。
先生はこの半年間で今日発表のあった7つ地域すべてに行かれたそうですが,まずは「大変楽しかった」とのことで,生徒による委員会を立ち上げてしっかりと計画を立て,準備・実行している点を評価して下さいました。そして,「自ら感じることの重要性」についてもお話になった後,今後大学や社会人となってからも国際交流を行う上で4つのことをお願いしたいということで,次の4点をお話し下さいました。
1 楽しむこと。(あっと驚くこともたくさんあると思うが,大いに楽
しんでほしい)
2 異なる文化や価値観を相対的に見,相互に学ぶ姿勢を大切に。
3 言語と文化の学習はこれからも続けること。
4 出会った友人を大切に。
そして,激励の言葉で講評を締めくくって下さいました。
生徒の皆さんは,発表者としても,聴衆としても,生き生きとこなしていたと思います。
2年生は,昨年度以来,本当に盛り沢山の活動に取り組んできました。この頑張りは大きな糧として,今後の人生に生きることでしょう。
次は,13期生が「選択制海外フィールドワーク」をはじめとする様々な活動に真摯に取り組み,後輩たちにエンプラ魂を引き継ぐ番です。活躍と飛躍を期待します。
最後になりましたが,この発表会と並行して,附属中学校の希望生徒・保護者の皆様への海外FW報告会も昨年度同様行い,さらに今年度は「スーパーグローバルハイスクール」平成27年度第1回報告会も実施しました関係から,多数の皆様方の御参加をいただくことができました。(参加者数:総計約860名[高校1・2年生約570名,附属中学生約140名,中高保護者約50名,教育関係者約60名,本校教員約50名])お忙しい中多数の皆様方の御来校を賜り,誠に有り難うございました。