社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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9月23日(金)13時から,3階校長室にて,官民協働海外留学支援制度(通称「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」)【高校生コース】第2期留学生の選考に合格し,夏季休業中に10日間から19日間の日程で短期留学していました本校1年生3名(中高一貫教育校の特例として,1年生での派遣が認められています)が,竹田校長に帰国報告を行いました。
3名それぞれの留学先や目的等は,次の通りです。(日本や京都の文化の発信・交流は全員共通の目的ですので,割愛しています。)
山下美咲さん
分 野:アカデミック(テイクオフ)
留学先:イギリス・ケンブリッジ
目 的:さまざまな国の方や地元の方と触れ合ったり,留学先の機関で
英語を学んだりすることを通して,コミュニケーション力を
向上させ,友人をたくさんつくって交流したい。イギリスの
博物館・美術館や遺跡等を訪ねてイギリスの美術に触れたい。
現地での見聞や触れ合いを通してそこに行かないとわからな
いことを学んだり経験したりして,視野を広げたい。
留学を終えて:正しい英語を話そうとすることではなく,自分の意思を
伝えてコミュニケーションを取ろうとする前向きな姿勢が必要
である,ということに気づいた。海外に足を運んで,日本の
良さを実感することができた。また,ただ美術をしたいとだけ
考えていた以前とは違って,自分が本当に研究したいことが
何なのか,より明確な目標を見つけることができた。海外が
ぐっと身近なものに感じるようになり,前よりも視野がずい
ぶん広がった。
筒井隼介さん
分 野:国際ボランティア
留学先:インドネシア・バリ島 ウブド・デンパサール
目 的:世界を知りたい。できるだけ多くの現地の方と触れ合いたい
ので,語学研修や海外の学校への留学ではなく,国際ボラン
ティアに応募した。日本語も英語も通じない場でコミュニケー
ションをとることを目標とし,様々な方法を試していきたい。
現地の子供たちと話す中で,自分に何ができるかを常に考えて
積極的に行動し,文化を吸収したい。感謝の気持ちを持つ清ら
かな人たちが多いといわれる「神々の島」バリの人々から,
仕事に追われる現代人が失いかけている人間性を学びたい。
バリ・ヒンドゥーについても学びたい。
留学を終えて:幼稚園・孤児院・小学校等でボランティア活動を行っ
た。思っていた以上に言語の壁にぶつかり(特に高学年の子供
との交流の場面で),大変なことが多かった。「言語以外のコ
ミュニケーション」を探りに留学したのだが,かえって「言語
の大切さ」を実感することとなった。ある意味で大きな成長だ
と思っている。また,「海外の人も同じ人間なんだ」という
当たり前のことを痛感した。そして,日本以外の国を見たこと
で,日本について良い面も悪い面も考えることができた。
藤井美月さん
分野:スポーツ・芸術
留学先:オーストリア・ウイーン
目 的:数々の音楽家が愛したウイーンの空気を肌で感じ,オペラ鑑賞
もしたい。ウイーンの建物や教会を見て,その感動を自分の
音楽に生かせるようにしたい。日本との文化やマナーの違いを
実際に体験し,知りたい。気候や湿度の違いによって,楽器の
音の聞こえ方がどのように変化するのかを体験したい。
留学を終えて:現地では,音楽の基本である「音の楽しみ方」を学ん
だ。1曲1曲,細かいところを教えてもらえたので,より豊か
な演奏になる方法を学ぶことができた。本当に楽しい毎日で,
ウィーンで出会った人々はとても優しく,日本とは違ってゆっ
たりとしていた。(日本はとても忙しい国だということがよく
分かった。)また,日本人は繊細で丁寧だということも改めて
感じることができた。(ピアノの調律,ホテルの部屋の清掃,
等々。)現地でドイツ語を話せなくて困ったこともあったの
で,たくさんの言語を話せるようになりたい。
備 考:藤井さんは,ウィーン国立音楽大学内の「ウイーン国際音楽
ゼミナール」ピアノ科のコースに参加し,現地で開催された
「ディヒラー教授コンクール」で特別賞を受賞しました。
また,過日行われた西京祭文化の部(中高合同文化祭)の有志
企画では,2日間にわたって,生徒・保護者に演奏を披露しま
した。
竹田校長からは,「この留学の成果をしっかりと振り返り,海外体験の魅力を伝えるエヴァンジェリスト(伝道師)として,校内や他校の皆さんにもどんどん発信していって下さい。」と激励の言葉がありました。
今後の活躍に期待しています!