社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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9月23日(金)6・7限のエンタープライズII(以下,EPIIと略します)・生命科学ゼミにおいて,京都府立植物園(左京区下鴨)に見学に行きました。
今回の現地学習(見学)は,平成4(1992)年に竣工した観覧温室を中心にして,様々な外環境とそこに生きる植物の適応する力について理解を深めることを目的として実施しました。
動物とは異なり植物は,身の回りの環境が悪化することに対して,その環境から逃げ出すことによってより良い環境を選ぶ,ということができません。そのため,植物は外環境の変化に対して柔軟に適応するよう進化し,古代から現在に至るまで繁栄を続けてきました。生徒たちは,本校生物科藤田先生の解説を聞きながら見て回り,「普段何気なく食べているバナナやチョコレートの原料となるカカオなどの多様な形態や生活環境は,どのような生存戦略に起因するのか」等といったトピックに対して,高い関心をもって聴いていました。
地元の植物園ということで,これまでから何度も来園したことがある生徒が多いのですが,そんな彼らにとっても,本日の現地学習は驚きの連続で,新たな視点で多様な植物を捉える良い機会となったようです。
本日の成果を糧に,グループ論文作成を進めていってください。
[参考]京都府立植物園について
日本最古の公立総合植物園として大正13(1924)年に「大典記念京都植物園」として開園。総面積約24万平方メートル,収集栽培植物は約1万2千種類。広大な大芝生地,桜林,ばら園,植物生態園などがあり,日本最大級の回遊式観覧温室も自慢。府民の憩いの場として公開し,植物の観賞を通じて府民,一般の教養に役立つとともに,絶滅危惧植物の保全などに寄与している。小中学生や高齢者などの入園は無料であり,年間90万人弱の入園者数は日本の公設植物園で最も多い。
第二次世界大戦中は園内に菜園が設けられ食糧増産の場になり,戦後は,昭和21(1946)年から12年間,連合軍に接収された。このとき多くの樹木が伐採されるなど苦難の時代が続いたが,昭和32(1957)年に返還され,昭和36(1961)年4月,憩いの場・教養の場としてその姿を一新し,再開園した。
再開後も園内整備事業を推進し,昭和45(1970)年に「日本の森」を,昭和56(1981)年には,「洋風庭園」を造成。
再開園30年を機に大規模な改修工事が行われ,平成4(1992)年には「観覧温室」(当時日本最大級)や「植物園会館」を竣工,「北山門」も整備した。
平成25(2013)年3月には北山通側西寄りに「賀茂川門」が新設され,北西部や賀茂川方面からのアクセスが向上した。