社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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10月10日(月・体育の日)午後1時30分から,本校グラウンドにて,野球部とセルビア共和国の高校野球代表チームとの親善交流試合を行いました。
これは,セルビア高校生チームの選手たちに「本物の野球」を知ってもらおうと,セルビア野球連盟(会長:ヴラダ・クルスティヴォイェヴィッチ氏)及び辰巳知行氏(JICAバルカン事務所・セルビア代表チームコーチ)が尽力して実現したもので,平成24(2012)年に続いて2回目の日本訪問だそうです。(本校御訪問は,今回が初めてです。)
選手13名,監督,セルビア野球連盟会長・事務局長等スタッフ7名の計20名から成る訪問団は,11時過ぎにバスで到着されました。昼食の後,選手たちは野球部の生徒とともにウオーミングアップを行い,午後1時30分に試合開始となりました。セルビアチームは満塁の好機をつくる場面もあったものの,結局試合は26対0で西京チームの勝利で終わりました。
その後,「セルビアの高校球児のために」ということでプロ野球の桑原将志選手(横浜DeNAベイスターズ)や石川駿選手(中日ドラゴンズ)から贈られた野球道具(グローブ・スパイク・ボール等)の贈呈式が行われました。
最後に両チームの選手たちによるユニフォーム交換があり,選手たちは出発間際まで別れを惜しんでいました。両国の若者同士によるスポーツ交流の取組が,セルビアにおける野球の発展・振興に,またセルビア共和国と日本との友好関係の進展に,少しでも寄与することができればと考えております。
生徒の感想です。
岩本陸さん(キャプテン)
セルビア代表チームの皆さんが,道具がない中,一生懸命野球に取り組む姿を見て,道具があるのが当たり前の現状に感謝しないといけないと思いました。今回の経験で得た多くのことを,これからの人生で活かしていきます。
久保裕大さん(副キャプテン)
セルビア代表の選手は全員体が大きくて,外野で守っていると,威圧感がありました。セルビアには野球場が少なく,また野球道具を手に入れるのも大変苦労するという話を聞くと,今この環境で野球に打ち込めるありがたさに気づくことができました。また,野球を通じた国際交流という貴重な経験ができ,よかったです。
塩本凛さん
セルビア代表選手の皆さんと試合をさせていただき,野球などのスポーツが国籍や人種を超えていろんな人をつなげる力を持っていると実感しました。この交流試合ができたことに感謝するとともに,自分もこのようなつながりを多く持てるようになりたいと思いました。
高校野球セルビア代表チーム及びセルビア野球連盟の皆様,貴重な機会を賜り,有り難うございました!
[今回の交流試合について]
1 主 催 高校野球セルビア代表日本遠征実行委員会
2 後 援 一般財団法人京都府高等学校野球連盟
3 訪問団 高校野球セルビア代表選手(13名)及び
セルビア野球連盟随行者(連盟会長・事務局長,
代表チーム監督・コーチ等7名)
[“高校野球セルビア代表を日本へ”プロジェクトについて]
セルビア(※セルビアの皆さまから,東日本大震災の折に,思いのこもった温かい御支援[欧州で最大]をいただきました。改めまして御礼を申し上げます。誠に有り難うございました。)はサッカーなど球技が盛んな国ですが,野球の歴史は約25年,競技人口は300人程度で,今まさに発展途上です。(専用の野球場は首都ベオグラードに1箇所だけだそうです。)
このプロジェクトは,「日本の野球に触れてもらいたい」と,セルビア代表野球チームのコーチを務める辰巳知行さん(国際協力機構[JICA]バルカン事務所・元高校球児)の尽力で実現したものです。セルビアから日本への渡航費用約150万円は代表選手の保護者らが1年がかりで用意(セルビアの平均月収は46,000ディナール[約43,000円]とのことです。意気込みの強さが伝わってきます。)し,滞在費約180万円はインターネットを使って資金を集めるクラウドファンディングで募集したとのことです。
・訪問日程 9月30日(金)~10月11日(火)
※セルビア出発は9月29日
・宿泊場所 ミキハウススタジアム施設(三重県伊賀市)
・活動内容
国際親善試合(高校野球部を中心に10日間で7試合)
合同練習
プロ野球観戦
地域の学校やスポーツクラブとの国際交流
日本文化・歴史鑑賞(京都および奈良訪問)等
※本校との試合は,一連の日程の掉尾を飾るものとして設定され
ました。