社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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11月6日(日)10時から17時まで,東進リーダー塾(大阪市北区)にて,「トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】」第2期派遣留学生秋季事後研修が行われ,本校からは,この夏に「スポーツ・芸術」分野でオーストリア・ウイーンに留学した藤井美月さん(1年生)が参加しました。
官民協働海外留学支援制度,通称「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は,平成25年10月からスタートした大学生・高校生の海外留学をサポートするプログラムで,高校生コースは昨年度から始まり,今回が第2期生となります。全国816校2,057名(昨年度は218校514名)の応募者から,書類選考及び面接試験を経て,330校510名が選出され,本校からも「アカデミック」「スポーツ・芸術」「国際ボランティア」の3コースに各1名(女子2名,男子1名の計3名)が採用され,この夏目的の場所にトビタち,元気に帰ってきました。
今回の事後研修会の参加対象者は9月30日(水)までに帰国している第1期及び第2期の派遣留学生で,11月5日(土)~23日(祝)の間[土・日・祝日が7日間あります。]の,事務局から指定された日・場所(東京または大阪で設定されています。)に参加することとなっています。本校からの派遣留学生は,大阪(日によって場所は異なります)で11月6・19・20日にそれぞれが受講することになっています。
大阪会場2日目となるこの日は,本校の藤井さんを含む,西日本(沖縄からの参加者もいました)の派遣留学生47名が参加しました。
研修会は,「相互に学び合いながら自らの留学体験を言語化し,多面的に意味づけることができるようになる」「トビタテ!留学JAPANのエヴァンジェリスト(=伝道師)活動を具体的にイメージする」「未来と世界に向けたネクスト・チャレンジを明確化する」ことを目的とした午前・午後の2部構成により進行しました。
午前の部は留学を振り返るだけではなく,他の留学生の経験を共有することで「自分の体験を振り返り,言語化する」ことを,午後の部では,留学体験を外に向けて「発信する」ことをテーマに行われました。
午前の部では,「トビタテ!」の研修を担当しているGiFT(Global Incubation×Fostering Talents:一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト)の鈴木大樹氏の進行に沿って行われました。まず,生徒たちは事前に準備した課題「私のエネルギーカーブ」シートをもとに,留学に出発してから元気になったこと,そして落ち込んだこと,さらにはその要因などをグループで話し合いました。自分の体験を語るだけではなく,相手からフィードバックをもらうことによって,より自分の経験を深化させることができていました。次に,課題「私のエヴァンジェリスト活動」シートをもとに,「トビタテ!体験から帰国後にした/これからしたいこと」,について話し合いました。
午後からは,新たなグループ編成で新たな仲間とともにグループワークが進行していきます。まずは「トビタテヒーローインタビュー!」。配布されたワークシートをもとに,インタビューの「語り手」と「聞き手」に分かれて,「20◯◯年の私」を語り合いました。重要な点は2つ。1つ目は,午前で過去を振り返った上で,次に未来の自分を語るという点,つまり自らの未来像を明確にすることによって,それに向けたこれからの活動をより具体化できるという狙いがあります。2つ目は,この「トビタテヒーローインタビュー!」が事前に配付されていた課題ではないという点です。すなわち,事前に考える時間を与えられなかったことによって,インタビュアーの「問い」に対して即座にイメージする自分の将来像を語らなければならないということにあります。そしてそのイメージは結果的に,様々な「常識」に制限されたものではなく,ありのままの思いとなって表現されます。
午後の部最後の課題は,午前のグループに戻り,「エヴァンジェリスト」として,トビタテ!留学JAPANをもっと多くの人に普及させるためのポスター発表をしました。準備は30分と限られた時間ではありましたが,生徒たちは協力して個性豊かなプレゼンテーションをすることができていました。
以上のような盛りだくさんのメニューをこなし,予定時間を少しオーバーして17時30分に終了しました。今回事後研修に参加した生徒たちには,大変意義深い時間となったはずです。そしてそれは次の2点に集約することができます。まず,多くの人々は海外に行って様々な体験をするものの,そこで終わってしまうことが多いように思われます。しかしながら,今回の事後研修ではそれを振り返り,さらに仲間と共有することで自身の体験をより深化することができました。さらに重要なことは本研修が,全国から世界各地に散らばり,様々な経験を積んだ仲間とこれからも「つながる」ことができる機会として機能するという点です。研修後には,生徒たちがお互いの連絡先を交換している光景が広がっていました。
派遣同期生や留学先で出会った人との横のつながり,また高校生コース第1期生や大学生コースを含めた縦のつながりを共に大事に育てていき,大きなネットワークにしていければ何よりだと思います。
この経験を糧に,今後も大きく羽ばたいて下さい。期待しています!
[本校からの派遣留学生・分野・派遣先]
山下美咲さん(1年) アカデミック(テイクオフ)
イギリス
藤井美月さん(1年) スポーツ・芸術
オーストリア・ウイーン
筒井隼介さん(1年) 国際ボランティア
インドネシア・バリ
※山下さんと筒井さんの事後研修は,11月19・20日に設定
されています。