社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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11月10日(木)・17日(木)・25日(金)のエンタープライズIにおいて,2クラスで「ポスター発表大会」を行いました。
これは,これまで取り組んできた「ビジネスプラングランプリ」(日本政策金融公庫主催)が終わり,次の「海外フィールドワークに向けての取組加速化」「2年次でのエンタープライズIIにおけるグループでの研究テーマ設定・論文作成への橋渡し」を念頭に置いたものとして,今年初めて企画したプログラムです。
題して,「解のない問題にグループで取り組み,どれだけ問題を面白く出来るかまとめてプレゼンしてみよう!」です。
今回は日本のポップカルチャーを題材に,「その現象が何を表しているのか」「なぜ観る者にウケるのか」を考察しておもしろい解答(仮説)を作る,という取組を課しました。
[ポイント]
・型にはまったものでなくてよいし,あくまで仮説。(むしろ,間違い
から新たなものが生まれるというくらい大らかに構えよう)
・調べてまとめるだけでなく,「自分はこう思う」という視点を必ず入
れること。
・主観的な感想や個人的な思いだけではだめ。幅広い知識を使うこと。
[進め方]
・3~4人の班を作り,テーマを一つ選ぶ。
・班でディスカッションする。
・結論に至るまでの論証の流れ(仮説)を模造紙に図式化する。
1回目(10日)の冒頭は,まずは例示ということで,「ウルトラマン」を題材にした教員プレゼンから始まりました。(かなりウケました!)
早速生徒たちは自分たちでクループに分かれ,「PPAP」「壁ドン」等,それぞれが面白い(面白くなる)と思うテーマを選び,マインドマップを作って発想を発散・分類したり,タブレット端末を用いて調査を始めたりしていました。
2回目(17日)はグループで調査・議論を継続し,3回目(25日)冒頭に何とかまとめ終わり,クラス内でのポスター発表大会に臨みました。
教室内に10のボードを用意し,各グループの成果を貼り出します。生徒たちは自由に見て回り,“発表を聴いてみたい”と思うテーマを選びます。
各グループとも工夫を凝らした記述がなされており,クラス内の投票(moodleまたは挙手)により人気上位2グループが選び出され,それぞれ前に出て発表してもらいました。どのグループも日頃鍛えたプレゼン力を十二分に発揮して,個々のメンバーが自分の持ち味をうまく生かしながら説得力のある発表を行っていました。
生徒の感想です。
・面白いことを真面目に分析してみると今まで気づいていなかった側面が見えてきて,友達の発表も楽しむことができました。3時間でまとめるのはきつかったので,もう少し時間があればよかったと思います。
・このような授業は初めてで,とても面白かったです。教科の勉強だけでなく,たまには他の身近なことにも目を向けてみるといろいろなことにつなげられて,新たな発見がたくさんあると思いました。またやってみたいです。
・先生方のプレゼンテーションで「学」にすごく惹きつけられて,“このレベルのプレゼンが出来るようになりたい”ということも同時に思いました。今回の活動を通して,物事を突き詰めることの楽しさや難しさを知ることができました。
・今まではただ流行としか見ていなかったものが,この活動を終えて,もっと深い意味のあるものとして見えるようになり,視点が変わったように感じました。これから流行りのものに対する楽しみ方も変わっていきそうです。
ポスターの書式は特に決められていませんでしたので,それぞれに見る人をひきつける工夫があって,教室内に掲示用のボードが並んだ姿は壮観でした。いろいろな事柄の共通点を見つけたり,構造の深層に潜むシンボルを解き明かしてみたりと,中々の力作ぞろいでした。
今後とも,「物事を問題化する力」「対話によって深める学び」を磨いて下さい。期待しています!