社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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「第4回創造力,無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫<以下,日本公庫と略>主催)にて,全国324校からのエントリー2,662件の中から,本校1年生のグループ「Team 20」がベスト100に選ばれました。
この大会は,日本公庫がこれまで起業支援で培った経験やノウハウを起業教育の現場で活かし,「自ら考え,行動する力」を養うことのできる起業教育を推進するとともに,次代の活力ある日本の創造や地域活性化を担う若者の育成を目指して開催されているものです。
本校では,1年内進生全員が,専門科目「エンタープライズI」の授業の中でこの取組を行っています。(なお,外進生は「アイディア企画演習」という別のプログラムに取り組んでいます。)5月から約30チームに分かれてこのプログラムを開始し,9月1日のエントリーシート提出まで,各グループが仮想の起業家としてビジネスプランを立案し,10月13日(木)の午後には1年生全員の前で「優秀作品発表会」も行いました。
今回入選しましたグループ「Team 20」のビジネスプランのタイトルは,「マイボトル式自動販売機」。ペットボトルに入った飲み物を買うのではなく,繰り返し使える“マイボトル”に飲み物を補充する形で買うことができる自動販売機です。
生徒たちは,「町にあふれるペットボトルのごみを見て,ごみ問題や地球温暖化などの問題が頭をよぎりました。ペットボトルはほとんどの場合,使ったらすぐ捨てられてしまいますし,リサイクルされているとしても,そのリサイクルの過程で多くの電力を消費してしまいます。それを防ぐには,ペットボトル自体を減らす必要がある,というのがこのビジネスプランを思いついたきっかけです。」「日本の自動販売機普及率は世界一なので,ビジネスの範囲を広げられるのではないかと思いました。」と,着想のきっかけ等を話していました。
そして,プラン作成を通じて学んだことや気づきとして,「ビジネスプランを考えてみて,ビジネスとはアイディアだけでなく,利益を得る見込みがあるのか,競争相手に勝てるほどのアピールポイントがあるのかなど考えなければいけない点がたくさんあるということを知ることができました。より多くのポイントに気づくためには,普段から問題意識を持ったり,街ゆく人を観察したりして,より社会に関心を持つことが重要です。今回の経験を生かして,社会にもっと関われる人を目指します。」と言っていました。
12月16日(金)昼休みに,3階校長室にて行われた表彰式には,日本公庫京都支店の小倉悟様(国民生活事業統轄)と金子孝幸様(京都創業支援センター所長)のお二人がお越し下さり,「ベスト100」の表彰状を授与して下さいました。
あわせて,本校の起業教育推進とビジネスプラン・グランプリに向けての取組姿勢に対して,「学校賞」もいただきました。
惜しくもファイナリスト(10プラン)に選ばれたグループはありませんでしたが,今回グループで企画・調査検討・エントリーした経験を糧に,今後とも社会のさまざまな問題に対するアンテナをしっかりと張り,気づきをアイディアに変えていくように心がけてもらえればと思います。
[ベスト100プラン]表彰生徒(敬称略)
グループ名 Team 20
メンバー 村上美裕・萬代瑛子・羽田野早耶(いずれも1年2組)
プラン名 「マイボトル式自動販売機」