社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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金曜日6・7限目の2年生専門科目「エンタープライズII」(以下,「EPII」と略します)の「課題研究」では,8つのゼミに分かれてグループ論文を作成中です。
このうち,「情報学」ゼミでは,情報社会における我々の環境を「情報」という視点から本質的に捉え直し,グループごとにテーマを設定して調査研究・執筆活動を進めています。12月16日(金)は,4つの班がNHK京都放送局や中京もえぎ幼稚園,大型ディスカウントストアの計3箇所を訪問しました。
[NHK京都放送局]
今回訪問した2班・9名の生徒達は,マスメディアやマスコミはもとより,「情報を『伝える』とはどういうことか」という本質的な問いに強い関心を持っており,「これからのテレビはどうあるべきか―テレビ番組における「やらせ」の問題の分析を通して―」や「印象に残る動画広告とは―話題のCMの分析を通して―」というテーマで課題研究を進めています。
今回の訪問では,はじめに京都放送局のスタジオを見学させていただきました。実際にニュース630「京いちにち」等で使われている番組セットに入らせていただき,実際の放送の流れやサブと呼ばれる副調整室の様々な機材等についての説明を受けました。生徒達は初めて入るスタジオに感動し(アナウンサー席にも座らせていただきました!),とても熱心に説明を聞いていました。
その後,京都放送局企画編成部の山元様から,番組制作の流れからPD(プログラムディレクター)の仕事内容まで,スライドを用いて大変詳しく説明していただきました。普段は知ることのできない番組制作の裏側や,仕事をする上で必要な力(身に付けなければいけない力)まで幅広く教えていただきました。
最後に質疑応答となりました。生徒達はあらかじめ用意してきた質問に加え,当日の見学や説明内容に関して多くの質問を投げかけていました。「一部の民放等で過剰な演出(やらせ等)が問題になったことがありますが,番組制作のどのような過程でそのようなことが生じてしまうと考えられますか?」との質問に,山元様は「やらせを自らやりたくてやっている制作者はいないと思う。近年のコスト削減による制作の外注で目が行き届かなくなったり,放送間際で時間がなかったりすること等が原因として考えられる。実際にほしい映像が撮れなくなったりしてついやってしまうというような場合があるのでは。」とお答え下さいました。質疑応答はおよそ1時間に及び,本当に多くのことを学ばせていただきました。
今回の訪問で,いずれの班も,課題研究を進めるにあたって大変有益な経験をさせていただいたと思います。また,それだけではなく,彼ら彼女らの将来を考える点においても大変有意義な経験になったのではないかと考えています。
NH K京都放送局の皆様,特に山元様,このような大変貴重な機会を御提供下さいまして,本当にありがとうございました!
[中京もえぎ幼稚園]
「文字のない絵本の効果とは」を研究テーマとする3名が,京都市立中京もえぎ幼稚園に伺いました。
園の絵本室に入れていただいたところ,文字のない絵本が,文字のある絵本に比べて圧倒的に少ないということが,基本的な状況としてよくわかりました。
また,文字のない絵本には,「相互に脈絡のない絵が描かれているもの」と「ストーリーはあるが文字のないもの」の2つのタイプがあるのですが,お話を伺った平松美和先生によると,「事前に文字のない絵本を園児に読み聞かせたところ,読み手の問いかけが増えたり,園児の豊かな発想が飛び交ったりした」等,文字のある絵本を読み聞かせた時との違いをお話し下さいました。
今後の論文の大きなヒントをたくさんいただくことができ,また園の様子を直に見学することができましたので,生徒たちは大変喜んでいました。
お忙しい中御協力賜り,誠に有り難うございました。
[株式会社ドン・キホーテ]
「万引きを科学する―なぜ万引きはなくならないのか―」を研究テーマとする3名が,京都駅近くの「ドン・キホーテ」のお店にお邪魔し,店長様にいろいろと聞き取り調査をさせていただきました。
全体的な傾向等は,警察のデータを見た方が良く分かると思うが,と言いながら,差支えのない範囲で,生徒からの質問に大変親切にお答え下さいました。(事柄の性質上,詳細を記述することは控えさせていただきます。)
お忙しい中御協力賜り,誠に有り難うございました。