社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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1日目
マレーシアコース(生徒64名,教員3名)は,3月5日(日),クアラルンプールにて飛行機を乗り継ぎ,合計9時間に及ぶフライトを経て,全員無事にコタキナバルに到着しました。
クアラルンプールは気温26度でしたが,湿度が高いためにそれ以上に暑く感じられ,南国の地に来たことを実感させてくれました。
しかし,順調なのはここまで。コタキナバルへの乗り継ぎ便の出発が機体回送の都合で1時間半も遅れました。結局,宿泊先のグランドボルネオホテル到着は24時30分(日本時間午前1時30分)。チェックイン等で就寝は25時を超えました。眠そうな生徒もいますが,みんな元気です。
今日はもちろんこの後の活動や会議はなしで,明日のトレッキング等の活動に備えて休みます。なお,生徒の健康を考えて,明日の起床時間は1時間遅らせることにしました。
2日目
暑いですが,全員元気です。一昨日の今日の予報は嵐!。昨日の予報は午前曇り,午後雨(一部雷雨)という心配される天気の中,予定より1時間遅く出発しました。(昨日深夜に到着したため,睡眠時間確保の観点から起床など朝の予定を1時間遅らせました。)
今日(3月6日[月])は,まずキナバル国立公園で植物園の見学とトレッキングで,マレーシアの植物について学びました。予報に反し天候にも恵まれ,道中,東南アジア最高峰のキナバル山の展望が良い場所で,念願の集合写真を撮影することができました。
その後,キナバル国立公園内にあるキャノピーウォーク(吊り橋)やポーリン温泉を訪問しました。急な山道を登り,リニューアルされた5本の吊り橋(地上30m)を渡ってきました。そして,疲れた足を足湯で癒しました。
さらに,自生するラフレシアの見学にも行きました。見学料は1人30リンギット(1マレーシアリンギットは約26円)ですが,見事な花を見ることができました。
この後,夕食と古典舞踊鑑賞の後,昨日と同じくグランドボルネオホテルに宿泊です。
明日は飛行機でクアラルンプールへ移動し,バンフリス村でのカンポンステイに臨みます。(“カンポン”とはマレー語で「田舎」を意味しており,農園が広がる田舎の村に滞在しながら現地の人々との交流を行う,短期ホームステイプログラムのことです。)
3日目
3日目の今日(3月7日[火])は,コタキナバルから空路でクアラルンプールへ移動しました。日差しが強くコタキナバルよりも暑い(気温32度)ですが,全員元気です。
クアラルンプール空港からバスに乗ってバンフリス村に向かいました。村ではまず,チップス工場やコーヒー畑,アブラヤシ園(パーム油を採取する),ゴム園を見学しました。
その後,カンポンステイ先の方々との対面セレモニーが行われ,本校からは生徒代表による学校紹介や記念品贈呈を行いました。
村の方々に温かく迎えていただき,生徒たちは,それぞれのホストファミリーとともに,元気に宿泊先の家に向かいました。
4日目
4日目(3月8日[水])の朝6時すぎにカンポンステイ先から集まってきた生徒たちは,たった一晩ですが,真の異文化を体験し,この海外FWへの意識が一気に高まったように感じました。
そこから SMK Puteri Titiwangsa 高校での学校交流に向かいました。この高校は英語教育と進学に力を入れた女子高です。お互いの学校紹介などを英語で行い,伝統的な踊りや歌などを見学させて頂きました。その後,少人数の班に分かれ,様々な文化交流を行いました。大変に歓迎していただき,交流は大いに盛り上がりました。生徒たちも英語で活発に会話したり,一緒に写真撮影したりしていました。
午後は,マレーシアの特産物生産工場の見学です。「ベリーズチョコレート工場」と「ロイヤルセランゴール(スズ)工場」の2つのグループに分かれ,いずれの工場でも,原料から製造工程,製品までを詳しく紹介していただきました。
その後,マレーシアの伝統的なろうけつ染めの一種である「バティック染め」体験を行いました。下絵をロウで描き,それぞれが好みの色で染めました。この後,店の方に仕上げをしていただき,明日,世界に1つのバティック染めを手にする予定です。
明日,いよいよ生徒たちは地元のバディたちとともにB&Sで市内を巡り,エンタープライズIの中で時間をかけて設定・準備した課題について,現地調査を行います。
5日目
マレーシアでの海外FWもいよいよ今日(3月9日[木])が最終日です。ホテルからバスでKLセントラル駅に向かい,そこでB&Sプログラムの行動班ごとに現地のバディと合流しました。そして,一緒に市内を巡り,あらかじめ「エンタープライズI」の授業で設定した課題について調査しました。(調査内容は帰国後ポートにまとめます。)
調査が終わり,アジア有数の高さを誇るツインタワー前に全員集合した直後,激しいスコールに見舞われました。しかし,次の目的地「バトゥー洞窟」(ヒンズー教の聖地)にバスが到着したときには,雨は止みました!
272段の急な階段を登って寺院に到着。ヒンズー教の建造物や装飾,祈りの様子などを見学することができました。
その後,夕食をとったレストランにて「マレーシアコースFW報告会」を行いました。海外FWの活動全般を通しての感想などを,FW委員全員がそれぞれスピーチしました。
以上,マレーシアコース64名全員,元気にすべてのプログラムを終わることができました。今回は天候に恵まれ,屋外での活動時に雨が降ることはありませんでした。初日のマレーシア到着時での「トランジットの大幅遅れ」というアクシデントを取り返したようで,「終わりよければすべて良し」だと思いました。
・・・しかし,何があるか分からないのが海外FWです。クアラルンプール空港23時50分発の帰国便が機体整備のため2時間半遅れとのアナウンス。結局出発は翌10日午前2時20分になってしまいました。
生徒たちは“さすがに疲れた・・・”となるかと思いきや,やはりたくましくなったのでしょうか。この時間を利用して買い物をしたり休憩をとったり,あるいは出発遅れにより支給されたミールクーポンを使って軽食を摂ったりと,めいめいが時間を有効に使っていました。
行きと帰りの空路には難儀したFWでしたが,生徒たちは様々なものを見聞きし,体験して,確実に一回り大きくなりました。
保護者の皆様をはじめ関係する皆様方から本取組への御理解・御協力を賜りまして,心から感謝申し上げます。今回の成果を5月の海外FW発表会などで発信し,各自の成長につなげてくれるものと思います。
今後に期待しています!