社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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1日目
上海コース(生徒27名・教員2名)は,3月5日(日),定刻通り上海浦東空港に到着しました。
空港到着後,リニアモーターカーに乗車しました。節電のため速度を抑えていたため,時速430kmは残念ながら体験することができませんでした。(それでも,スピードメーターは時速301kmを表示していました。)
宿舎の銘徳大酒店は上質な良いホテルで,長い一日の疲れを癒してくれました。
2日目
2日目の(3月6日[月])午前中は,甘泉外国語中学校と交流しました。日本語学習歴5~6年の高校生とプレゼント交換や様々な文化交流を行い,大いに盛り上がりました。中国の高校生の日本語がたいへん流暢なのに感動するとともに驚き,西京生たちは,外国語の学習・習得に意欲を喚起されていました。
午後は高速道路を利用して,蘇州を訪問しました。
世界遺産の拙政園や虎丘を見学し,中国の歴史の深さに思いを馳せました。
道中,上海と蘇州を結ぶ高速道路沿いにあった日本の大手ファストファッションブランド(売上高業界世界第4位)の大工場が撤退した(上海の労働者賃金が上昇して,タイやインドネシアに工場が移転されているとのことです)ことをガイドさんから聞き,ビジネス環境が激変していることを目の当たりにすることとなりました。
中華料理フルコースの夕食後,英仏の租界だった外灘(バンド)に立ち寄りました。対岸の浦東の夜景の美しさにも感動しました。上海万博後に完成した,上海センタービルは600m超えの高層ビルです。上海は安定陸塊上にあり,地震が少ないため,このような奇抜なデザイン建築が可能だそうです。
生徒たちは,全員元気でプログラムに取り組んでいます。
3日目
今日(3月7日[火])は,企業見学を2つ行いました。
午前は,「上海浦東ソフトウェアパーク」(SPSP)を訪問しました。
人造湖を取り囲んで,中国国内のベンチャー企業をはじめ,オリンパス等の多国籍企業やインドのタタ財閥等が入所しています。パークの広報担当者から,設立の理念や歴史・問題点等についての説明(中国語)を英語の通訳を介して聞かせていただきました。質疑では,英語で多くの生徒が質問して,時間延長までしてお答え下さいました。たいへん盛り上がり,有意義で貴重な体験をさせていただきました。(中国語と英語との通訳をして下さった方は,現在日本語も学習されているそうで,流暢な日本語も披露して下さり,生徒たちは大変驚いていました。)
天気にも恵まれ,人造湖を見下ろしながら記念撮影をさせていただきました。スタッフの皆様方はお若く,かつフランクであり,友好的で温かい雰囲気の素晴らしい訪問となりました。
昼食は,南翔老街の「古猗園餐庁」(南翔小龍包発祥の店と言われているそうです)で小籠包をはじめ中華料理フルコースに舌鼓をうちました。大満足の様子です。
午後からは,「太太楽食品」を訪問しました。チキンをベースとした調味料作りについて,英語で丁寧にご説明下さいました。試食させていただいたり,チキンベース調味料の試供品をいただいたりしました。“英語のリスニングテストを受けているみたい”と感想を述べている生徒もいましたが,皆,頑張って聴いていました。
最後に,「豫園商場」を自由散策しました。午後4時30分を過ぎていましたので,観光客は少なく,散策しやすかったです。
夕食は火鍋料理を楽しみました。鍋を囲んで,生徒たちの一体感もますます高まったようです。
4日目
4日目(3月8日[水])の午前中は,中国文化体験です。「中国結び」「中国茶」2つのグループに分かれて体験しました。中国結びは,なかなか思うようにはならず,額に汗して製作していました。中国茶体験は,甘い香りを楽しみ,爽やかな数種の茶葉を飲ませていただきました。
その後,全員で「小籠包作り」を体験しました。(昨日本場の味を堪能済みです)小籠包をとじるのにかなり苦労していましたが,蒸したてを皆で美味しくいただきました。
今日の昼食は,四川料理です。中国山椒の効いた麻婆豆腐は,真っ赤な唐辛子の山盛りに心地好い刺激を受けて,食欲増進,“好吃” (「ハオチィ」と読み,中国語で「おいしい」という意味【好は感覚的に満足することなどを表し,吃は「食べる」意】)です。
デザートのフルーツは,今日も,もちろんスイカです!
午後からは,いよいよ,班別フィールドワークです。今日はプロのガイドさんが同行して下さいます。
各班とも,集合場所である夕食会場には,無事,定刻までに到着しました。
夕食は江南料理です。昼食が四川料理でしたので,優しい味にホッとしている様子でした。夕食後には,リッツ・カールトン・ホテル併設の「上海雑技団」を鑑賞しました。
上海は暖かく,体調不良者は一人も出ていません。長い一日でしたが,生徒たちは元気で頑張っています。
5日目
本日(3月9日[木])は,大学生とともに終日班別FWです。
中華料理の色彩・種類・特徴・食生活の変化等といった食文化,中国美術文化,あるいは一人っ子政策等,それぞれが事前に設定した課題について,アンケートやインタビュー等,適した手法で調査を進めます。
なかなかインタビュー調査に応じていただけずに苦労した班もあったようですが,どの班も定刻の5分前にはホテルに帰着・集合し,ロビーでお世話になった大学生の皆さんに感謝の意を表しつつ名残惜しそうにしていました。
上海コース最後の夕食は北京ダックです。食事をしながら生徒たちはFWの成果を話し合い,大いに盛り上がっていました。
いよいよ翌朝午前5時45分にはロビーに集合し,帰国の途につきます。
保護者の皆様をはじめ関係する皆様方から本取組への御理解・御協力を賜りまして,心から感謝申し上げます。今回の成果を5月の海外FW発表会などで発信し,各自の成長につなげてくれるものと思います。
今後に期待しています!