社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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4月10日(月)9時30分から,7階京一商西京メモリアルホールにて,西京高校エンタープライジング科平成29年度入学式が挙行され,本校附属中学校および府下の各中学校から合計285名の新入生が,晴れて「エンタープライジング科第15期生」としての歩みを始めました。
竹田校長は式辞の中で,「本校は,国際的に活躍できる人材を育成する,日本を代表する高等学校として,文部科学省から『スーパーグローバルハイスクール』に指定され,質の高いカリキュラムの開発・実践,そしてその体制整備を進めています。また,学術顧問として,ノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇先生,本日この後御講演も賜ります島津製作所相談役の服部重彦様をお迎えし,まさしく本校がめざす“社会で活躍・貢献できる社会人力を有した生徒”の育成を図る環境が強固なものになっているところです。新入生の皆さんは,この進化しつつある西京高校エンタープライジング科の第15期生として入学され,輝かしい本校の歴史に新たなる1ページを刻んでいくこととなります。」「そこで皆さんにお聞きします。『決意』,いえ『覚悟』はできていますか。自ら選んだ道としての高校生活は,自らの意思で,自らと自らの将来のために行うものであり,ここで学ぶことを選択し許可された皆さん自身が,主体的に行動力を持って行うものです。もちろん学校は,皆さんそれぞれの将来の夢の実現のためにさまざまな道筋を示し,課題や方法を提示し,時には超えるべき壁となって,行く手を阻むことがあるかもしれません。しかし,どんな堅固な壁であっても,皆さん自身がその課題に果敢に挑み,何度跳ね返されても突破するまで挑戦し続けることで,皆さんがさらに大きく成長していくことを願って,学校はあえて『試練の壁』となっているのだ,ということを,十分理解しておいて下さい。」と述べられ,「本校生徒の多くが入学を希望している京都大学では,教育・研究に関する基本理念として『対話を根幹とした自学自習』を掲げています。京都大学 総合博物館 准教授 塩瀬隆之先生は,ご講演で『京都大学の掲げる「対話」とは言葉・価値観・文化・考え方の違う人達の視点を捉えて,自分の視点を知る方法である』とおっしゃっています。また,先生は,「個人の視野は狭い。ややもすると自分が知っていることで,世界を知った気になってしまう。人は「対話」することで,視野を広げる。つまり「対話」をすることによって自分を変えることができる。多様なパートーナーと創造的な活動を共にすることが大切だ。」と述べられています。塩瀬先生が言う「対話」を本校に置き換えてみると「社会人力」,すなわち「人と繋がること」「社会と関わること」を指しているのではないかと思います。皆さんには,是非とも,この「対話」を大切にして,学校生活を送ってほしいと思います。」と新入生たちにエールを送りました。(以上は式辞の中から抜粋しました。)
PTA北村喜次会長は祝辞で,「御入学の皆さんは,大いに自信を持って未来への一歩を力強く踏み出して下さい。」「この入学はゴールではなく,今日が皆さんのスタートの日であり,皆さんの人生全体からみると一つの通過点にしかすぎません。どうか,より一層気持ちを引き締めて,努力精進をし,新たなことにもどんどんチャレンジして下さい。」とのべられ,エンタープライジング科で学ぶために必要な3つのこととして「謙虚さ」(謙虚に,素直に学ぶ姿勢で多くのことを学ぼう),「未来への関心」(興味関心というアンテナを張ることで未来を感知する力を身に付けよう),「努力」(自分の中で限界を設けて諦めてしまうことなく,ひたむきに努力しよう)を挙げられ,「これらを忘れずに高校生活を楽しんほしい。」と激励して下さいました。
新入生代表は答辞の中で,「日本は平和で,また質の高い教育を受けられる国です。ということは,勉強に関しても,様々な学校行事にしても,最終的にどれだけ多くのものを得られるかは,私たちそれぞれの気持ち次第です。よって私たちは何のために学ぶのか,ということを考え,またこのとても恵まれた環境に感謝しながら,学校生活を送っていきたいと思います。」と力強く決意を述べていました。