社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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6月18日(土)10時00分から17時まで,大阪の公文教開館にて,「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】」第3期生の壮行会と事前研修会が行われました。
官民協働海外留学支援制度,通称「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は,平成25年10月からスタートした大学生・高校生の海外留学をサポートするプログラムで,高校生コースは平成27年度から始まり,今回が第3期生となります。全国839校1,904名の応募者から,書類選考及び面接試験を経て,839校501名が選出され,本校からはなんと5名(女子5名)が採用されました。(京都府からは,本校を含めて14校28名が採用されています。)
東日本の壮行会(約300名が参加し,6月10日(土)に文部科学省3階講堂で行われました)に続いて,西日本では、大阪市公文教開館で行われた「壮行会」には,第3期トビタテ生約200名が参加しました。
冒頭の挨拶で,文部科学省初等中等課長小幡氏からは3つのお話がありました。1つめは、「大きな声で自信をもって発言すること」です。氏自身、学生時代にオーストラリアへ留学をしたことがあり、行きの飛行機でコーラを頼もうと思い、”Coke please”と言ったものの、「コーヒー」が提供され、好きでもないコーヒーを我慢して飲んだというエピソードをお話しされていました。2つ目は、「ポジティブシンキング」。日本ほど便利で、サービスが徹底されている国はないと氏は語ります。現地に行くと、想定外のトラブルに巻き込まれ、大変なこともあるが、それはあたりまえ。むしろトラブルを待つくらいの気持ちで行ってほしいと仰っていました。3つ目は「感謝の気持ちと国の代表としての自覚」です。トビタテ!留学JAPANは官民共同の国家プロジェクトとして、民間企業からの支援金のみで運営されています。さらには、募集手続等で学校の先生や保護者など様々な人が関わってくれていること。そのことを忘れず、感謝の気持ちをもち、さらに国の代表として羽ばたいてほしい、という激励の言葉を頂戴いたしました。
次に、支援企業を代表して,神戸のシメックス株式会社の藤田氏からも激励の言葉をいただきました。シメックス社においても社員のダイバーシティー(多様性)が高まっており、グローバル化はすでに避けられない状況になっていること。社会に出る前の大学生および高校生は、これからどういった分野に進んでいくのか迷う時期であり、今の経験1つ1つが夢に近づく経験となる。そして、海外に行くと、日本にいるときに目を向けることができないところに気付きがあるので、是非この機会に自分の夢に向かって前進してほしい、というお言葉をいただきました。
トビタテ2期生代表の岩本さん(プロフェッショナルコースでイギリスに留学)からも激励の言葉をいただきました。岩本さんは、幼いころに発症したアトピー性皮膚炎を、食事療法によって克服したという経験をもっています。トビタテ留学を通じてイギリスに行き、食品の生産者と消費者の距離が近いということに気づきました。普段消費者の側からは見ることのできない、生産者の視点を農家へのフィールドワークをもとに発見したそうです。日本に帰って、同様に食品の生産者に話を聞くと、有機農業にとても力を入れている農家が多く、日本とイギリスで、生産者・消費者の距離に差はあるものの、生産者の「熱い気持ち」は両国にて共通しているということを学んだと語っておられました。
壮行会の締めくくりは,プロジェクトディレクターの船橋力氏(NPO法人TABLE FOR TWO International理事/株式会社ウィル・シード取締役会長)からの記念品の授与です。「皆さんは,1904人から選ばれた501人です。1400人は不合格であったこと、彼らの思いを背負い、関わってくれる周りの人への感謝を忘れないでほしい」とのお言葉とともに、「トビタテシール」を授与されました。
そのあとは、全員で集合写真を撮り、昼食タイム。生徒たちは5~6人のグループで輪になって座り,昼食をとりながら全国から集まった高校生たちと楽しそうに語り合っていました。
昼食後、生徒たちは12時45分から17時まで,オリエンテーションやグループワーク等の事前研修に取り組みました。「ミッションシート」の作成・共有・ブラッシュアップや,トビタテ!2期生を中心とする様々な方々のプレゼンテーションを聴く等充実した内容で,全国の意欲のある高校生たちの熱い思いに触れることができ,大いに刺激を受けたようです。
「トビタテ!」「トップリーダー研修(本校主催のボストン研修)」「グローバルリーダー育成研修(京都市教委主催のロンドン研修)」をはじめ,個人で申し込む留学プログラムにも多くの西京生が出かけます。折角のチャンスですので貪欲に体験をし,たくさんの人々とつながって下さい。
また,大学・大学院卒業までにはかなりの時間があります。行った先を何年後かにまた訪れて経年変化を追うだけでなく,文化的背景を異にする多様な国・地域に行ってみる等,何度でもいろいろなところに飛び込んでみてはいかがでしょうか。
トビタテ!3期生の皆さん,気をつけてトビタって下さい!
◎官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~について
[概要]
わが国の将来を担うグローバル人材の育成を目指した海外留学支援制度。平成32年(2020年)までの7箇年で総額200億円(単年度で約30億円)の寄附を募り,のべ1万人(毎年約1,000~1,500人)の大学生・高校生を海外に派遣することを目標としている。
企業から寄附を募るばかりでなく,人材育成のノウハウなどの「知」,講師などの「人」,さらには国内外インターンシップをはじめとする「場」の提供など,多面的な官民の協働によって,まさに日本をあげてグローバル人材の育成に取り組んでいる。
[支援企業・団体]
209社・団体,116.8億円(平成29年5月8日現在)
[日本代表留学生に期待される3つの役割]
・Global Leader 留学を通じて最大限に成長し,より長期的な視野のもと,将来のグローバルリーダーをめざす。
・Ambassador
日本のアンバサダー(大使)として日本の良さを発信する
・Evangelist
留学のエヴァンジェリスト(伝道師)として,留学の魅力や経験を後輩や周囲の人たちに積極的に伝え,留学を目指す若者の増加に貢献する
[本校からの派遣留学生・分野・留学先](敬称略)
田村 香奈(1年) 国際ボランティアコース(カンボジア)
今井 咲希(1年) スポーツ・芸術コース(カナダ)
寺中 真璃(1年) アカデミック・テイクオフコース(カナダ)
下村 鈴音(2年) スポーツ芸術コース(アメリカ)
小笹さくら(3年) 国際ボランティアコース(スリランカ)