社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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7月29日(土)12時30分から16時30分まで,京都大学国際科学イノベーション棟西館5階イノベーションホールにて,高大連携事業「市立高校京大研修2017」が行われ,本校からは2年生60名が参加しました。
これは,京都大学が行う高大連携事業の一つであり,京都大学と京都市教育委員会が締結した「連携協定」に基づくものです。生徒たちが京都大学の若手研究者と直接交流することによって,研究のおもしろさや奥深さに触れ,大学での学びに対するモチベーションを高めるとともに,京都大学での学びの魅力を実感すること,また今後の進路決定の一助とすることを目的として,昨年度から行われ,今年で2回目の開催となります。市立高校における連携指定校(堀川・紫野・西京)3校合わせての参加生徒数は,163名でした。
全体会は,12時30分から15時まで,国際科学イノベーション棟西館5階のイノベーションホールで行われました。第1部は,基調講演です。講師は農学研究科生物資源経済学専攻農林水産統計デジタルアーカイブ講座特定助教の三重遷一先生で,「京都のまちなみと住まい」というテーマでご講演下さいました。ご自身のご経験にも触れられ,なぜこのテーマで研究をなさっているのかなど,今後高校生が自分の進路を考える上でも非常に参考になるお話をしていただきました。質疑応答も活発に行われ,生徒一人一人の今後の学びへの意識づけになったことと思います。
第2部は,パネルディスカッションが行われ,テーマ「“学部選び”から学びの“入口探し”へ」に関して議論が展開されました。モデレーターは京都市教育委員会の景山晋之介指導主事が務められ,パネリストは,ご講演いただいた三重先生をはじめ,堀川高校,西京高校の卒業生1名ずつと,在校生代表として各校1名ずつの高校2年生3名,合計6名で構成されました。西京からは,卒業生として本間千裕さん(京都大学理学研究科化学専攻有機合成化学研究室 修士課程二回)と2年生八阪優樹君が参加しました。このディスカッションでは,「どうして京大なのか?」という問いに関して卒業生パネリストが,京大の魅力をふまえて京大での学びの意義について,語っていただきました。また,受験勉強の仕方の話にまでひろがり,結局「どこで学ぶよりどう学ぶのか」が大事であることに結論づいたのではないでしょうか。
15時30分からは約1時間,場所を法経済学部本館へと移し1,2階の3教室を会場に,分散会が行われました。各分散会のパネリストとして,三重先生と堀川,西京の卒業生に務めていただきました。
このうち,分科会Cでは,西京の卒業生本間千裕さんが,現在行われている研究の一部を紹介してくれました。有機合成を専門にされている本間さんは,なぜ自分がこの分野に興味を持ち,京大で学んでいるのか,また今後のご自身の今後の進路についてもお話しいただきました。会場からは数多くの質問がよせられ,丁寧にお答えいただきました。最後に「人生において,やっておいて無駄になることはない。とにかく色々なことに興味を持ってみてください!」「さまざまなことに挑戦することが大事。受験にに間に合うとか間に合わないとか関係なく,自分のしたいことが見つかればそれが間に合ったことになるのではないでしょうか。」等,生徒たちにアドバイスをして下さいました。
最後に司会の先生からまとめがあり,16時40分ごろに,それぞれの会場ごとに分散会が終了しました。終了後も,熱心に質問をする生徒たちの姿が印象的でした。
貴重な機会を下さいました関係の皆様方に,厚く御礼を申し上げます。誠に有り難うございました。
写真 上 三重先生のご講演の様子
中 左 講演後に質問する生徒 右 パネラリストの皆さん
下 分散会Cの本間さん