社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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※現地からの報告が届きましたので,お知らせします。
8月2日(日)
研修7日目の御報告(その2)です。
その後,ロンドン大学に移動。ロンドン大学は,“長州ファイブ”が留学に来たことでも有名な大学で,日本と縁が深い大学です。その講義室をお借りし,ロンドンの企業で活躍しておられる日本人の飯塚忠治氏(センター・ピープル代表取締役)に,グローバルリーダーに必要なことやコミュニケーションについてご講演いただきました。
「人生の中で難題,危機だと思えることも,それを跳ね返す力があれば実は大きなチャンスに変わるものである」「コミュニケーションとは,よい表現,よい表情で伝えるものであり,その根底は個々人の人に対する愛である」「自分は何者か-who I am- まず一人一人,人格を持った個人である」こと等についてお話しいただき,最後にグローバルリーダーに必要な資質として,well-balanced,principled,thinker,knowledgeable,communicator,inquirer, risk-taker,caring,open-minded,reflectiveを挙げて下さいました。
すばらしいお話に皆のめり込み,リーダーとして自分に何が必要か,またこの研修で得たことをどう活かしていくかを考えるよい機会となりました。
研修も2週目に入り,ますます自覚をもって様々な活動に参加し,積極的に学んでいる様子が見られます。
[写真]
1枚目 ロンドンテムズ川クルーズ(その2)
2枚目 飯塚氏講演
3枚目 飯塚氏とロンドン大学にて記念撮影
(参考)長州ファイブと薩摩スチューデント
ロンドン大学の一校である名門ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の中庭には,日本人24名の名前が刻まれた記念碑があります。
今から150年前の幕末,長州藩から5名(井上馨,遠藤謹助,山尾庸三,伊藤博文,井上勝),続いて薩摩藩から19名(森有礼,寺島宗則,五代友厚など)の若き志士たちが英国へ渡り,UCLで学んだことを讃えて建てられたものです。(長州藩の5名は1863年5月に横浜を出港[藩命により国禁を犯して密航]し,11月にロンドンに到着)
なお,日本からの留学生たちがUCLに集まったのは,当時イングランドでは1826年創立のUCLだけが,信仰や人種の違いを超えて,すべての学徒に門戸を開いていた大学だったこと,近代的なカリキュラムを導入していたこと,通学制で学費が低廉であったこと等の理由が挙げられます。(オックスフォードとケンブリッジの両大学は,当時は英国国教徒にしか入学を認めていませんでした。)
また,UCLで留学生たちを迎え入れて下さったアレクサンダー・ウィリアムソン教授のことや,薩長同盟よりも前に異国の地で結ばれた若き薩長の志士たちの友情など,興味のある方は更に調べていただければと思います。