社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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9月17日(日)10時から,公文教会館(大阪市淀川区)にて,「トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】」第3期派遣留学生秋季事後研修(大阪会場の第1日目)が行われ,本校からは,この夏に「スポーツ・芸術」分野でカナダに留学した今井咲希さん(1年生),「アカデミック」分野でカナダに留学した寺中真璃さん(1年生)と下村鈴音さん(2年生)が参加しました。
官民協働海外留学支援制度,通称「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は,平成25年10月からスタートした大学生・高校生の海外留学をサポートするプログラムで,高校生コースは一昨年度から始まり,今回が第3期生となります。全国839校1,904名の応募者から,書類選考及び面接試験を経て,839校501名が選出され,本校からも5名(内訳は,国際ボランティアコース2名,スポーツ・芸術コース1名,アカデミック[テイクオフ]各1名で5名の採用は全国公立校の中でトップ)が採用されました。(京都府からは,本校を含めて14校28名が採用されています。)
今回の事後研修会の参加対象者は9月30日(土)までに帰国している第2期及び第3期の派遣留学生で,トビタテ事務局から指定された日・場所(東京,大阪,福岡,仙台で計9回設定されています)に参加することとなっています。本校からの派遣留学生は,大阪(日によって場所は異なります)で9月17日と10月7日にそれぞれが受講することになっています。大阪会場2日目(全9回中の6回目)となるこの日は,西日本の派遣留学生48名が参加しました。
台風18号の影響で,研修会の開催自体が危ぶまれていましたが,朝7時のお知らせで,大阪会場開催との連絡がきました。定刻通り午前10時に始まった研修会は,「相互に学び合いながら自らの留学体験を言語化し,多面的に意味づけることができるようになる」「トビタテ!留学JAPANのエヴァンジェリスト(=伝道師)活動を具体的にイメージする」「未来と世界と人生に向けたネクスト・チャレンジを具体化する」ことを目的とした午前・午後の2部構成で,鈴木大樹氏(GiFT[Global Incubation×Fostering Talents:一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト])の進行により行われました。
午前の部は「自分の体験の価値を振り返り,言語化する」<言語化し,発信・共有する>こと,午後の部は「留学中の生活についてイメージを具体化する」<今日を起点に明日からの未来を考え,人生をクリエイトしていく“未来に向けた事前研修”とする>ことをテーマに行われました。
まず,自らの留学体験を振り返って言語化し,シェアする手始めとして,“この場の多様性を感じ取ろう”ということで,「Four Corners」というアイスブレイクを兼ねたアクティビティが行われました。(“フォーコーナーズ”といえば,アメリカ合衆国西部にある「四重境界点」[ユタ・コロラド・ニューメキシコ・アリゾナ各州の境界線が一点で接している場所]の呼称ですが,ここでは,「お題ごとに同じ心情の者が部屋の4隅に集まって内容を相互に披露する」というものです。)
3人一組になって座っていた生徒たちは立ち上がり,ファシリテータの鈴木さんが出すお題(「今の気持ち」「留学した分野」「留学したエリア」「留学体験を一言で振り返ると」等)ごとに4隅に分かれ,2人ペアで思いを共有した後,全体でもシェアしました。
と,生徒同士のコミュニケーションが活発化し,研修会自体が盛り上がってきた頃,ついに大阪に暴風警報が発令されてしまいました(11時前)。文部科学省の「生徒の安全第一」との判断を受けた本研修会は中止を余儀なくされました。一人一人留学を経て学んだ大きな思いを胸に,研修会に参加してくれていましたが,午前のプログラムを終えることなく,残念ながらの解散となりました。なお,今回の研修の振替は行われるとのことですが,日程等は事務局で検討,調整したのちに高校へ連絡をいただけるようです。
本研修は,世界各国に飛び立った日本代表同士が学年を超えて「つながる」ことのできるとても貴重な機会です。是非とも別日の研修を楽しみにしています。
写真 上 集合写真
下 上 今井さん 中 寺中さん 下 下村さんの活動の様子