社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
〒604-8437 京都市中京区西ノ京東中合町1[MAPを見る]
TEL. 075-841-0010 FAX. 075-822-5702
今年のPTA保健研修会(6月実施)でのアンケートより,いくつかの質問・ご意見をいただいております。遅ればせながら,ホームページを通してご質問・ご意見にお答えさせていただきます。
「思春期の子どもに不安があるの?」
いつも反抗ばかりで,思春期の子どもに手を焼いているという方は多いのではないでしょうか。思春期の子どもにはなんにも不安がないように見えますね。
しかし,思春期の子どもには身体と心に大きな変化があり,心が大きく揺れ動く時期なのです。心の変化に着目すると,子どもは親から与えられた考え方や価値観に疑問や違和感をもつようになり,子ども自身で作る新しい価値観に切り替えていこうとするのです。しかし,新しい価値観に切り替えている間は,これまでの価値観と新しい価値観の間で大きく揺れ動き,揺れ動くことで心が不安定になるのです。
心が不安定になると,様々な不調を引き起こしやすくなります。睡眠不足が続く,いつもより寝つきが悪くなっている,食欲や集中力が落ちているなどいった様子が見られることがあります。これらは,「心が弱い」「わがまま」というだけではありません。「ちゃんとしなさい!」と叱るのではなく,心と体を十分に休ませることが大切です。このような様子は,心が疲れている人なら誰でもあらわれます。
「不安などのストレスを乗り越えられる?!」
思春期の子どもは身体的にも心理的にも大きな変化があることを説明しました。これは,子どもが将来一本立ちできるための準備期間なのです。準備期間とは言え,心が大きく揺れ動くことは不安などのストレスをもたらします。
今日では,不安などのストレスは身体と心に悪影響を与えるものとしてネガティブな印象が持たれています。例えば,大事な試験などの時に緊張してうまくできなかったらどうしようと不安になったことはありませんか。
このようなストレスは必ずしもネガティブな側面だけではなく,自分の持っている力を十分に発揮するために身体も心も準備していると状態といえます。また,不安などのストレスを強く感じる時は,「今,自分のできることをしっかり取り組む」に目を向けてみましょう。
ストレスへの考え方や向き合い方を見直すことで,不安などのストレスを乗り越えることができます。