社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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11月25日(土),土曜学習講座終了後の11時50分から,7階大講義室にて,1年生全員を対象に,「能楽交流鑑賞会」に向けての事前学習会を行いました。
この取組は,来る12月19日(火)に行われます「能楽交流鑑賞会」(主催:一般社団法人京一商西京同窓会/場所:金剛能楽堂/対象:1年生全員及び京一商西京同窓会会員/歴史:平成24年度[10期生が1年生のとき]から始まり,今回で6回目)に向けた事前学習として能楽師の方にお越しいただき,能楽の基礎知識や演目の紹介等を講義していただいているものです。
はじめに,1年生の司会生徒より講師の先生の紹介がありました。
本年度も,宇高竜成先生(能楽師シテ方金剛流)がお越し下さり,能楽についての基本的な知識をわかりやすく解説してくださりました。
能楽は仮面劇であり,歌と舞,ストーリーのあるミュージカルであるというご説明の次に,能楽で用いられる面(おもて)や装束を実際に見せていただき,面や装束の由来について解説を受けました。能面が角度によって表情を変えていく姿を確かに感じ取ることができました。
能の演技や舞についての解説では,何らかの具体的な行動を模写した「ものまね芸」と,抽象的な表現である「幽玄」を披露していただき,間近で本物の能楽の一端を見た生徒たちはただただ圧倒されていました。
『「ものまね芸」は,パントマイムのようなものでリアリズムとは逆,「ないものを見せる」,つまりわざと見せないでリアリティーを感じるものです。「幽玄」は,抽象的表現でこれが理解しにくいものですが,「言葉で絵をかく」,そうすることによって受け取り側の好きなようにイメージできるのです。』とご説明いただき納得。
最後に,能の音楽についても,西洋の音楽と対比しながら教えていただきました。各楽器の形状や演奏法も日本独特の様式でありながら,ソロパートやビートなどは音楽としての共通点があり,この音楽が能の世界観をつくるために欠かせない存在であることがよくわかりました。
宇高様,お忙しい中ご来校下さり,誠に有り難うございました。12月19日の鑑賞会が楽しみです。
※おことわり
宇高先生の「高」の文字は,使用可能文字の関係使用可能文字との関係から,先生の戸籍姓とは異なる文字を使用しています。ご理解の上,ご海容ください。