社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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今年のPTA保健研修会(6月実施)でのアンケートより,いくつかの質問・ご意見をいただいております。遅ればせながら,ホームページを通してご質問・ご意見にお答えさせていただきます。
カテゴリーに「保健室より」を作成いたしました。今後,保健室関係の記事をまとめてカテゴリーに整理していきます。予約のご連絡は,担任もしくは保健室までよろしくお願いいたします。
今回は,思春期の子どもたちを支えてくださる保護者の皆さまについて目を向けてみようと思います。
「母親自身が素直になると子どもも素直になるんだなと思った。」
研修会の中では,思春期の子どもたちとの関わり方について,みなさんに考えてもらいました。考えてもらう際には,「子どもたち」目線ではなく,「ご自身がどんな人と関わりたいか」という目線で考えてもらいました。様々な考え方があると思いますが,「自分のやっていることが役に立つと思ってくれる人」や「自分が興味のあるものに関心を示してくれる人」といった人と関わりたいと思うのではないでしょうか。
日々の生活の中では,思春期の子どもたちに向かって「そんなことしなくていいから!」「(ゲームなど)はやく終わらせてしまいなさい!」と,口酸っぱく言っているかもしれません。それは,子どもたちのためを思い,「こうあるべき」姿に導こうとした結果だと思います。
しかし,「こうあるべき」姿に固執してしまうと,「こうあるべき」姿が達成できたかどうか日々一喜一憂し,最後にはお家の人もへとへとに疲れてしまいます。
お家の人が子どもたちの背中を押すことはとても大事なことです。背中を押しながらも,ご自身がどんな人と関わりたいか,時々振り返ってみてください。
「子どもの思春期に付き合う自信が持てなかった。けれど,今回自己肯定感が持てたと思う。」
アンケートに「自己肯定感が持てたと思う」と書いてくださると,研修会を行った甲斐があるなと思います。そもそも,「自己肯定感」とは,「自分は大切な存在だ」とか「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態のことをいいます。今日では,関連書籍はもちろんのこと,テレビやネットでもよく耳にすることばではないでしょか。
インターネットで「自己肯定感」と検索すると,「低い自己肯定感を高める」といったタイトルが多く見られます。自己肯定感が極端に低い場合は,「自分はダメだ」ひいては「自分なんて存在しなくていい」と,とても危険な状態になることがあります。
無理をしてまで自己肯定感を高める必要はないですが,大人も子どもも自己肯定感はとても大切です。お家の方の「子どものためにこんだけしてあげた」や「こんだけやってあげた」という振る舞いだけではなく,ご自身が「かけがえのない存在」であることを忘れずにいてください。