社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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※現地からの報告です。
第6日目
8月7日(金)
本日のはじめには,研修の集大成であるプレゼンテーションの課題の指示があり,生徒たちはスピーチの原稿を考え,これからの授業で何度か手直しをしていきます。Student Leaderからは,どのようにスピーチをすればよいのかアドバイスもあり,生徒たちは共感しながらも,気を引き締めて作業に取りかかっていました。
モーニングセッションは各グループに与えられた名言(チャーチルやソクラテス等の言葉)に対して具体的にどのように考えるのか,自分たちの立場に置き換えながら意見交換を行い,それぞれの考えを発表しました。
最終日に行うスピーチの練習も兼ねているので,班全員が前に出て発表をします。その後,Student Leaderからフィードバックがあり,自分の発表について良かったところと課題を確認し合いました。
午後は,キャンパス内にあるCITRIS(Center for Information Technology Research in the Interest of Society)という理系の施設を見学しました。
ここではUCバークレーの学生が,学部の域を超えて情報交換しながら研究を進めることができ,企画したプロジェクトを企業と共同で行うこともあります。建物の中には様々な分野の研究室が多数ある,世界有数の施設です。
今日は,ロボットがタオルを上手にたたむには,たくさんの認識と動きをロボットに要求しなければいけないことを実際に目でみて確かめました。その後,ロボットとハグをすることもできました。「今後このロボットに経験から学ばせるプログラムを入れたいが,タオルはいつも同じ形で落ちている訳ではないので,“経験”という意味では非常に難しい」等,研究の一端につながるお話を伺うことができました。研究室のボードの一面に書かれている法則や数字を見ているだけで,日々の研鑽ぶりを想像することができます。その後は,3Dプリンターで印刷をする様子やその印刷物を間近で目にし,生徒たちからはさまざまな質問が出て,大変興味深く聴き入っていました。
施設見学後,キャンパス内を歩いている学生に一人ずつ声をかける「英語でインタビュー」にも挑戦しました。質問内容は,夢はなにか,どのようにその夢を叶えていこうと思うか,等です。生徒たちは始まると同時にちりぢりにわかれ,自分の英語のみで質問を行っていました。見知らぬ人に声を掛けるのは簡単ではありませんでしたが,バークレーの学生のフレンドリーさのおかげで,無事に終了することができました。この経験を通して,生徒達は英語を話すことに対して更に自信を深めることができたように思います。
夕食後は,最後のプログラムとして,UCバークレーのDr.Yuzawa先生からレクチャーを受けました。Dr.Yuzawaは名古屋工業大学から東京大学博士課程に進まれ,その後スタンフォード大学を経てUCバークレーでバイオエネルギーの研究をなさっています。御自身の高校から現在にわたる経歴のお話しの中で「どんな学会でも,外国人が1人でも入ると英語で議論を行う,逆に言えば英語さえできればどんな研究にでも携われる」「一番悔いが残るのは挑戦せずにあきらめること。失敗してもいい。人生は一度きり!」,「常に3年先5年先のことを考えることが大事である」「早い段階から,自分が将来なにをやりたいのかを真剣に考え続けることが大切。わからなくてもいいから,考え続けることが大切」というメッセージをいただきました。
非常にお若い先生で,そのハングリー精神は,西京生に強烈にインパクトを残してくださいました。その後の質疑応答の時間では,多くの質問にも丁寧に答えていただきました。
[写真]
1枚目 CITRISにて(ロボットの見学)
2枚目 バークレーキャンパス内での「英語でインタビュー」直前の
様子
3枚目 Dr.Yuzawaのレクチャー の様子