社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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15期生は,9日(金)に海外FWから無事帰国しました。期間中,本HPにたくさんのアクセスをいただき,ありがとうございました。12日(月)は代休で,翌13日(火)12:30からメモリアルホールで海外FW帰国後の学年アッセンブリ―が行われ,岩佐教頭先生,学年主任の辻先生よりお話をいただきました。岩佐先生からの「自分のコースが一番楽しかった!という人挙手!」という問いかけにはほぼ全員が手を挙げました。辻先生からは「全員無事に帰国できてよかった。現地での体験が新鮮なうちに自分の中で整理し,次につなげることができるように」との話がありました。
次に,13:00から教育推進部の松尾先生がファシリテーターとなり,15期生全員参加の大規模な事後研修が行われました。これまでは帰国後にコースごとの事後学習は行なっていましたが,全体事後研修は今年度からの取り組みです。本研修の目的は「海外FW体験の言語化」です。単なる「体験」を自分の言葉で他者に語ることによって,整理し,深い学びにつなげることがあります。生徒たちは各コースのFWのしおりに差し込まれた共通の事後課題ワークシートを元に研修に臨みました。(今回の事後研修はトビタテ!留学JAPANの事後研修で一般社団法人GiFTが提供しているコンテンツを本校用にアレンジして行っています)
まず,メモリアルホール全体を使って「今回の海外FWを一言で表すと」というお題が出されます。「最高に楽しかった」「落ち込みの連続だった」「正直つらかった」など計5パターンに分かれてホールの特定の場所に大移動します。移動後に近くの人とペアになって,「なぜそう思ったのか」を説明します。初めて触れる異文化に感動する声,学校交流時に英語で自分の言いたいことを伝えられず落ち込んだという声,食べ物が体に合わず大変な思いをしたなど多様な体験が語られました。
次に,事前に用意してもらった写真やスライド等の資料を使って2分間で自分のFW体験をプレゼンします。さらに,FW中の自分のエネルギーの変化を表す「エネルギーカーブ」を描き,線に変化が生じる所で何が起こったのかを説明するアクティビティや,海外FWの前後で自分がどのように変化したか,そしてその変化の要因は何かを語るアクティビティが行われました。「学校交流での悔しい思いから英語を勉強しようと思った」や「以前は科学技術に興味があったが,FWに行ってからその科学技術によって社会構造にどのような変化が現れたかという事に関心を抱くようになった」など,参加者280人を超える体験が共有されました。
最後に松尾先生からは,この体験をEP2に活かせるようにとのお話がありました。海外FWは行って帰って終わりではありません。今回は自分の体験を振り返り,5月の海外FW発表会では,自分が現地で観察したことを報告,あるいは事前学習で立てたそれぞれの「問い」に対する答えを報告します。そしてそれがEP2に接続されることを意識することが大切です。今回の体験を「問い」に活かすならば,現地で感じた「心のひっかかり」に着目し,それを(社会科学の場合は)自分を取り巻く社会的な文脈に当てはめて考えること,というアドバイスがありました。
2時間を超える研修でしたが,生徒たちは帰国後とは思えぬエネルギーで終始楽しそうに活動に参加していました。海外FWと本研修によって再発見した自分をしっかりメタ認知し,今後の学校生活における自分の指針とすることができるよう期待しています!