社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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本校は平成30年度でSGH指定の4年目を迎えました。先日ご紹介した校内の発表会以外にも,校外の課題研究発表会に多数参加してきました。まとめてご報告します!
昨秋の11月25日(土)には,神奈川県にあるパシフィコ横浜で行われた「SGH全国高校生フォーラム(文科省主催)」に参加しました。このフォーラムでは,SGH校の高校生が一挙に集い日頃の課題研究の成果を発表しました。プレゼンテーションやディスカッションなど全て英語で行われ,本校からは校内選考で選抜された国際学ゼミの代表生徒2名が,”Introducing a new education system at elementary school that respects individuality”(「個性を伸ばす教育システムの提案」)というタイトルでポスター発表を行いました。所狭しと並べられたポスター会場は大変な熱気に包まれ,非常に緊張感のある中での発表となりましたが,発表者の2人は臆することなく堂々と英語でプレゼンテーションを行い,発表者としての役割をしっかり全うしてくれました。また,発表者に加えて5名の生徒がSGH校一般生徒として参加しました。全国から集まった高校生たちとの交流の機会として,とても良い経験になったことだと思います。
また,先月3月17日(土)の午後に京都大学の時計台記念館で行われた「高校生のためのポスターセッション」では,情報学ゼミの4名のチーム(「革新する人間とAIの相互的社会―AIに任せられる・任せられない仕事の考察を通じて―」)と人文科学ゼミの3名のチーム(「画面の向こうに夢を見る乙女―夢女子について考察する―」)がポスター発表を行いました。この日は午前中に校内での課題研究発表会に参加した後,これらのチームはすぐに京都大学に移動して発表を行いました。全国からはSGHのみならずSSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)からの発表もあり,また京大の若手研究者との交流会も実施されました。
最後に,3月24日(土)に関西学院大学で行われた「全国SGH課題研究発表会(SGH甲子園)」では,健康科学ゼミの4名のチームがポスター発表を行いました。発表タイトルは,「高校生が『いのち』と向き合うためには」。高校生向けの妊娠・出産に関する学習コンテンツを自作し,実際に同級生らに評価してもらった結果をまとめて発表しました。参加した生徒は,「何回も発表を重ねるうちに自分たちの発表内容が洗練されていくのを実感できた」「他校の発表テーマは意外性や興味深いものがあり楽しかった」といった感想を述べていました。
いずれの発表会に参加した生徒も,全国の高校生や先生方との議論や交流を通して,普段校内にいるだけでは得られないような刺激を多く受けたようです。
本校の課題研究は,生徒達が自分自身の興味関心に応じて研究テーマを設定し(本校ではこれを「問題化」と呼んでいます),個人またはグループで研究を進めていきます。本校では8つのゼミが設置されており(人文科学,情報学,社会科学,経済学,国際学,健康科学,生命科学,環境科学),各ゼミには30名ほどの生徒達が所属して,教員3〜4名,大学院生(ティーチングアシスタントと呼んでいます。以下TA)2名からのアドバイスを受けながら研究を進めています。(各ゼミを合わせると,総勢で教員約30名,TA約20名でサポートしています。)研究の成果は,毎年論文集にまとめています。
SGH指定の4年目となる今年度も校内での発表はもちろんのこと,多くの外部で行われる発表会にも参加していく予定です。これからも生徒達の主体的な学びを応援していきます!
写真 上 「SGH全国高校生フォーラム(文科省主催)」に参加した様子
中 京都大学の時計台記念館で行われた「高校生のためのポスターセッション」での様子
下 関西学院大学で行われた「全国SGH課題研究発表会(SGH甲子園)」での様子