社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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8月21日(火)14時から本館5階535教室において,「エンタープライズトップリーダー研修」の事後研修会を行いました。
4月から始まりました事前研修【「キックオフガイダンス」・「コミュニケーション研修」(アナログコミュニケーションの基礎を学び体得する)・「自己アピールオリエンテーション研修」・「ディスカッション&プレゼンテーション研修」(ネイティブ講師によるオールイングリッシュのレッスン)・「結団式・意思表明及び京一商西京同窓会様からの奨学金授与式」の計5回】を踏まえて,アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスのUCLAにて現地研修を実施しました。
現地での研修は,去る8月1日から9日までUCLAの学生寮に泊まり込み,学生チューターとのセッション(英語によるディスカッション,ディベート,プレゼンテーション等を行う濃密なプログラムです)や大学・企業訪問等を行いました。これらの活動を通して,生徒一人一人がめざす生き方や自らの将来像について広い視野から考える契機とし,併せて自らを表現するスキルを向上させることも目的としています。
その結果を振り返り,今後に向けての意識づけを行う場として,この事後研修を設定しています。
UCLAでの研修を終えた参加者全員(2年生15名)が出席し,コミュニケーショントレーナーの西田弘次氏を再度講師に迎え,談義を交えつつ,現地研修での体験を丁寧に振り返り,まとめを行いました。
講義の最初に,西田先生は「DO→LOOK→THINK→GROW」というサイクルで「経験を振り返り,同じ体験をした人々で意見交流をし,そこで確認した内容で自分がすべきことを意識的に反復し成長につなげていくことの重要性」について説明されました。つまり,実際にアメリカに行く(DO)→それを振り返る(LOOK)→よく考える(THINK)→そして成長する(GROW)という流れです。
まずは“LOOK”。生徒全員がアメリカで感じた異文化や,固定観念についてホワイトボードに羅列し発表しました。「電話をしている人が多かった」,「人それぞれ髪型が違った」など,実際目にして驚いたことや,「自分の意見をしっかり持っている人が多かった」など内面の違いについても触れていました。また,アメリカでの思いや経験をプレゼンテーションする場面では,大変だったこと,成長できたこと,悔いが残ったこと,そして今後どう繋げていくかなど,それぞれ発表しました。渡米前と比べ,見違えるほど積極的にハキハキと話す彼女たちには大いに驚かされました。
次に,“THINK”。西田先生は,氷山の図を使いながら学習や経験を積むことの意義を,だまし絵を使って固定観念や先入観がものの見方に大きく影響を与えること,そしてその危険性について強調されました。経験や学習を通して身につけた知見は氷山でいえば水中に隠れている部分であり,それが大きくなればなるほど明らかにできる部分(人に伝えることができる部分)が増えるということ,そしてそれをバランスよく大きくすることによって,固定観念や先入観に左右されないようになっていき,より真実が見えてくるようになるということを教えていただきました。
この事前研修→現地研修→事後研修(“DO”→“LOOK”→“THINK”)という一連のプログラムを通して,参加した生徒たちは立派に“GROW”することができたことでしょう。今後の人生においても,彼女たちは様々な“DO”に行き当たることでしょう。その時にも“LOOK”と“THINK”を忘れず,自らが成長する努力を続けていってくれると期待しています。