社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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後期が始まり10月らしい秋晴れが続いていましたが,20日(土)はどんよりとした天気です。本日3年生は模擬試験を行っており,本格的に受験モードに入っていきます。また,PTA社会見学が宇治方面で行われています。外は少し肌寒いのでどうぞお気を付けください。
さて,今年6月にPTA保健研修会を行いました。今回は子どもたちの「じりつ」がテーマです。
遅ればせながら,研修会後のアンケートから講師の葛野憂利華先生(本校カウンセラー)から質問のご回答いただきました。
今回は,2つの質問にお答えします。
Q1.「高校生の子どもに耳を傾けてもらうには,どんな接し方をしたらいいですか?」
「子どもに届いて欲しい言葉をどう伝えたらいいですか?」
今回の研修の中では,子どもの「じりつ(自立・自律)」を促すために,親からのアドバイスは「聞いてもらえたら良しとする」とお伝えしました。
しかしその一方で,子どもたちと向き合い,進路などの重要な事柄を伝えなければならない時もあると思います。このような場合,みなさんはどのような言葉をかけたり,かかわり方をしたりしていますか。
子どもたちとかかわる際に,言葉と態度がちぐはぐになっていませんか。例えば,「あなたの好きなようにしていいんだよ」と言葉では伝えたとしても,子どもたちの反応に怪訝な顔をしたり,困ったような振る舞いをしたりしていないでしょうか。言葉と態度がちぐはぐになっていると,子どもたちは親の言葉に耳を傾けることはありません。
子どもたちへ親の言葉を届けるためには,子どもたちを評価することなく,そして穏やかに「私はこう思っている」などと,親自身の思っていることを実直に伝えることが大切です。
Q2.「子どもの進路について,親はどのようにサポートしたらよいでしょうか?」
西京高校では,早い段階から進路選択に取り組んでいますね。お家の人が子どもたちの進路選択をサポートする機会も多いと思います。京都という地域性から,何かの後継ぎという方もいるかもしれませんね。
進路のサポートにおいても,上記に示したように親の言葉と態度が一致していることが大切です。「どんな進路でもいいよ」と口先だけで伝えるよりも,親の希望や願いを伝え,子どもたちと話し合う方がサポーティブになることもあります。そして,一番のサポートは,子どもたち本人が決めた進路を受け入れることです。
今日のライフスタイルでは,高校・大学・就職という一本道だけではありません。また,名門と言われる大学に入学しても,大企業に就職しても,それが子どもたちの生きがいや充実感につながるとは限らないのです。
途中で進路変更は何度でも可能です。迷っている時に,親に「迷っている」「困っている」といつでも相談できる関係を作ることが,子どもたちのサポートには重要ではないでしょうか。