社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
〒604-8437 京都市中京区西ノ京東中合町1[MAPを見る]
TEL. 075-841-0010 FAX. 075-822-5702
現在,京都大学総合博物館では2018年度企画展として「福井謙一博士生誕百年記念展示『ノーベル賞化学者を育んだ教室―応用をやるには,基礎をやれ―』」が開催されています。
以下京都大学総合博物館HPより引用します。
「『応用をやるには,基礎をやれ』アジア人として初めてノーベル化学賞を受賞した福井謙一博士が,終生の師・喜多源逸教授より受け継いだ言葉です。この言葉は,当時はまだ経験がものをいう職人肌の学問と言われた化学の世界で,物理学や数学など基礎理論で化学反応過程を説明可能であることを示す偉業に結実します。
本企画展示は,福井博士の生誕百年にあたる2018年に開催されます。福井博士の偉業はもとより,博士が研究と思索を深めた京都大学の工業化学教室や燃料化学教室の歴史と系譜をひも解くことで,理論化学の拠点形成を支えた最高峰の研究環境が偶然ではなく必然として周到に整備されてきた経緯を知ることができます。」
この企画展の連動企画「化学者 と語る 90 年前の元素 周期表」が11月16日(金)に行われ本校理学部の生徒が参加させていただきました。
案内ポスターより引用します。
「企画展資料の一つ,1930年発行の元素周期表には,一部の原子量が?のまま表記されていたり,発行後に発見された元素がチョークで書き足されています。新たな電子軌道の概念が持ち込まれる以前の周期表を,現代の化学者とともに一緒にひもときたいと思います。」
1930年発行の周期表は,現在のものとは多くの違いがみられました。元素記号の表し方,元素の名前,また遷移元素の位置づけが異なっており興味深く拝見させていただきました。福井謙一博士の「フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)」もわかりやすく解説していただき,参加した生徒も大満足な様子でした。
京都大学総合博物館2018年度企画展「福井謙一博士生誕百年記念展示『ノーベル賞化学者を育んだ教室―応用をやるには,基礎をやれ―』」は,12月9日(日)まで開催されています。是非,ご覧いただければと思います。