社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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今年度から16期生1年生は,家庭科の授業の中で「生け花体験」を行っており,一般財団法人池坊華道会の皆様にご協力をいただいております。そのご縁もあって,12月13日(木)7限目に池坊華道会事務総長 池坊雅史様をお招きしご講演をお願いいたしました。ご講演のタイトルは「今,なぜ華道を学ぶのか?」です。
生け花は,一期一会。だから感動が生まれます。AIなどの最先端科学が進むこの世の中であるからこそ,倫理観や美意識がないと世界は滅びてしまいます。華道は皆さんの力になります。週1回,1時間,1年間華道を行うと次の3つのことができるようになります。
1.命に対する共感。「枯れた花にも華がある。」大切にしている教えの一つです。花の生き方に人が学ぶことが多いのです。だから,失敗をしても次の機会に活かせば問題はないのです。
2.季節を感じる心。生け花を愛した人は「五感」をフルに活用しています。季節を感じ,そして故郷をいとしむ心が養われます。
3.目に見えないものを感じる心。「この世の中で最も美しいものは,心で感じるものだ。」とヘレンケラーは言ったそうです。時代が変わったとしても,人が生きていくうえで心で感じることこそ大切にしなければならないのではないでしょうか。
ご講演の途中には,生け花体験でもお世話になった塩野敬子先生のデモンストレーションが行われました。花を用いずハランの葉だけを用いて生けられた作品は,とても美しく「感じる心」を涵養していただけたのではないでしょうか。来年の3月に1年生は全員が海外フィールドワークを経験します。その際に,現地で日本の伝統文化を紹介し,世界の人と真の友達になるために今回学んだことを活用してほしいと思います。
今回講師を快く引き受けていただいた池坊雅史様をはじめ一般財団法人池坊華道会の皆様,お忙しい中ご講演を開催していただきありがとうございました。