社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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【海外FW】 タイ・コース「4日目の報告」
本日は「働く」ということに焦点を当て,午前中はバスで3団に分かれて,企業視察(Panasonic manufacturing(Thailand)co.ltd,Siam DENSO manufacturing Co)とメークロン市場に行きました。
メークロン市場は線路の上で開かれている市場で,そこでは列車が駅に入る時にはスレスレのところでテントをたたみ,列車が通過してしまうと何事もなかったかのように屋根を素早く元に戻し,再び商売を始めます。
また企業訪問として,DENSO様では,工場内の見学だけでなく,未来を見据えた企業経営的な視点から,環境に配慮した企業努力といった話やタイで働く日本人の現状などを聞くことができました。他にも、タイ人にとっての仕事のありようや、それを支える企業側の努力などに関して、説明後の質疑応答では,生徒から鋭い質問がたくさん飛び交いました。
Panasonic様でも,日本人スタッフの方々が本校生徒をそれぞれ少人数に分けて案内をしてくださいました。そこでは,些細なことから大きなことまで,多種多様な質問に個別に応えていただき,生徒たちも文化の異なる異国で日本人スタッフとして働くことの意義を少しは感じれたようです。生徒たちはそれぞれのフィールドで,確実に成長しています。
昼食会場で3コース分かれていた生徒たちが再集合し,情報交換を行いました。
午後からはプラティープ財団を訪問しました。昨年には活動40周年を迎えたプラティープ財団は,タイのスラム地区を対象とした教育事業などを行っている非営利の財団で,アジアのノーベル賞と言われるマグサイサイ賞も受賞しています。生徒たちは,実際にスラムの居住区を歩いて回り,6畳1間ほどの間取りで家族が生活している状況など自分たちの目で見て回りました。スラム視察後、幸運にもプラティープ先生のお話を直接聞くことができました。バンコクのまわりをみるとまだまだ発展途上な部分があり、その中でもいわゆる低所得者層の生活の実態を知ってほしい。ご自身の体験を元に、教育の必要性を強く感じ1日1バーツ学校という取組を始められた歴史をうかがいました。質疑応答の時間には,「学習の必要性を親が理解していなかったとして、どのようにそれを子供に説くのか?」「就労状況はどうなっているのか?どれくらいの賃金で、どれくらい足りないのか?」など,経済格差や教育環境などに興味をもち調査を行っている生徒から次々と質問が出されました。他にも,そこで日本語の通訳をしている財団に属する日本人の方に対して、ここで働く原動力は?など、働くというテーマに鋭く迫った質問も出されました。
その後,アジアティークナイトマーケットへ行きました。生徒たちも楽しみにしていたナイトマーケットでは,夕食や買い物を楽しみました。チャオプラヤー川に面した広大な場所で,バンコクの夜のまた違った雰囲気を楽しみました。
○写真1
メークロン市場へ向かう列車
○写真2
Panasonicでの集合写真
○写真3
プラティープ財団でお礼を述べるFW委員