社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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FWから帰国した16期生ですが,事後学習が目白押しです。12日(火)の初登校日午前にはFW委員会,午後には全体でのアッセンブリーと事後研修会がありました。メモリアルホールに集合した16期生は,とてもいい顔をしています。久しぶりに会うクラスの友達に,FWのことを尋ねたり,自分の経験を話したり,とても楽しそうにしていました。
アッセンブリーではまず教頭の岩佐先生よりお話がありました。「自分のコースが一番楽しかった!という人挙手!」という問いかけに多くの生徒が手を挙げました。「行き先国で当事者意識を持つことができたか,場と状況の理解ができたか」「FWに行って帰ってきただけで終了ではありません。これからのリフレクションが大事」と,激励がありました。来年度5月のFW発表会までFWは終わりません。学年主任の三浦先生からは,東南アジアに関するこんなお話がありました。「東南アジアは,テーブルクロスの中心をつまみ上げたような社会です。どういうことかと言うと,つまみ上げていくと,周辺にシワが寄る,つまりしわ寄せがくる。これは社会の状況と同じですよね。このことをずっと胸に秘めておきましょう」。企画部長の岡本先生からは,「教員だけでは,行って帰ることはできなかった。FW委員をはじめ,みんなの協力があっての成功です。」との言葉をいただきました。
次に,教育推進部の松尾先生がファシリテーターとなり,16期生全員参加の大規模な事後研修が行われました。本研修の目的は「海外FW体験の言語化」です。単なる「体験」を自分の言葉で他者に語ることによって,整理し,深い学びにつなげることがあります。普段の授業でも同じです。インプットした情報を,他者に説明できて初めて,自分のものになるのです。生徒たちは各コースのFWのしおりに差し込まれた共通の事後課題ワークシートを元に研修に臨みました(今回の事後研修はトビタテ!留学JAPANの事後研修で一般社団法人GiFTが提供しているコンテンツを本校用にアレンジして行っています)。まず,メモリアルホール全体を使って「今回の海外FWを一言で表すと」というお題が出されます。「最高に楽しかった」「落ち込みの連続だった」「正直つらかった」など計5パターンに分かれてホールの特定の場所に大移動します。移動後に近くの人とペアになって,「なぜそう思ったのか」を説明します。 次に,事前に用意してもらった写真やスライド等の資料を使って2分間で自分のFW体験をプレゼンします。さらに,FW中の自分のエネルギーの変化を表す「エネルギーカーブ」を描き,線に変化が生じる所で何が起こったのかを説明するアクティビティや,海外FWの前後で自分がどのように変化したか,そしてその変化の要因は何かを語るアクティビティが行われました。このように,友達と体験を共有することを通して,話した人の分だけ異文化を「体験」することができました。
次の日からは,調査結果の英語発表に関する全体講義,コース別の振り返り,レポート執筆,体験に関するエッセイの執筆,FW委員会総括会などなど,充実した毎日を送っています。帰国直後でまだまだ体は疲れていますが,体調管理に気をつけながらFWがより良い学びの体験となるよう頑張りましょう!