社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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5月25日(土)いよいよASEAN Ecolgical Summit(AES)全体会が始まります。開催にあたって,門川大作 京都市長より祝辞をいただき,京都市教育委員会指導部 大黒喜裕 担当部長が代読していただきました。以下ご紹介させていただきます。
また,先般の京都市内で開催されたIPCC総会「国連気候変動に関する政府間パネル」(Intergovernmental Panel on Climate Change)の略。)において,パリ協定の取組を支える「IPCC京都ガイドライン」が採択されました。この内容に関して京都市環境政策局地球温暖化対策室 赤塚太朗 課長よりご説明いただきました。地球温暖化の要因となる温室効果ガスの算定方法に関するガイドラインが改定され,より正確に温室効果ガスがより正確にわかるようになりました。
ご参加いただきました京都市教育委員会,京都市環境政策局の皆様,お忙しい中お越しいただきありがとうございました。
以下,市長メッセージです。
祝 辞
本日,「ASEAN Ecological Summit(AES)」が,西京高校及び附属中学校の皆様,教育関係者の皆様の御出席の下,盛大に開催されますことを心からお慶び申し上げます。また,海を越え遠路はるばる京都にお越しいただきました,海外4か国5校(タイ,インドネシア,マレーシア,中国)の皆様,市民を代表して心から歓迎いたします。
西京高校は,明治19年,我が国で最も古い伝統を誇る商業高校として開校して以来,約130年にわたり,常に未来社会を見据えた教育実践と学校改革に邁進されています。平成27年度からは,文部科学省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の研究指定を受け,「海外フィールドワーク」をはじめとする国際交流を推進するなど,グローバルリーダーの育成を先頭に立って進められており,竹田昌弘校長をはじめとする教職員お一人お一人の教育に対する限りない情熱,たゆまぬ御努力に深く敬意を表します。
そして,この度,SGHとして取り組んできた集大成として,AESが開催され,「国の進化に伴い,私たちの“幸せ”はいかに変化してきたか」を大テーマとし,「環境」などについて討論をされると聞いております。
本取組を通じて,環境問題,社会的格差など,日本を含むアジア諸国において,極めて複雑で差し迫った課題などを多面的にとらえ,他の国々の方々と熟議することは,次代を担う高校生にとって大変貴重な機会であります。
先般,世界180の国と地域から約480名の科学者等が参加した,「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会」が,ここ京都で開催されました。
22年前(1977年),地球温暖化防止の国際的な枠組である「京都議定書」が誕生し,2015年には,「京都議定書」が大きく飛躍した「パリ協定」が採択されました。現在,その実行の段階を迎えようとする中,先般のIPCC総会において,パリ協定の取組を支える「IPCC京都ガイドライン」が採択され,また,同総会に合わせて開催したシンポジウムでは,2050年頃までに二酸化炭素実質排出ゼロを目指す「1.5度を目指す京都アピール」を発表し,世界に発信することができました。
この2つの歴史的成果が,ここ京都で誕生し,世界の気候変動対策の進展に,京都が再び重要な役割を担えたことを誇りに思うと同時に,責任の大きさを改めて実感しています。
現在,こうした環境問題をはじめ,「世界全体」で取り組むべき課題が山積しており,「世界」を視野に入れた教育の重要性は,ますます高まっています。
そうした中,自国の伝統や文化を大切にし,国際感覚豊かな人材の育成にも力を注がれる西京高校の取組は,まさに現代の社会の要請にしっかりと応えたものであり,誠に心強く思っております。私としても,引き続き,子どもたちの教育環境の充実に全力を尽くすとともに,全世界共通の目標であるSDGsの達成に向け,社会の諸課題の解決に邁進してまいります。
結びに,本日のAESを契機に西京高校の教育活動が更なる発展を遂げられること,並びに,御参集の皆様の御健勝・御多幸を祈念いたします。
令和元年5月25日
京都市長 門川大作