社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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今回のAESでは「国の発展に伴い,人々の幸せはどのように変化したのか」という大テーマのもと,参加生徒たちは独自の調査結果や意見を発表しあいました。また,生徒たちは「発展」「幸せ」という広い概念をとらえるにあたり,議論を具体的に進めるために「環境・幸せ・ネットAI」という3つの小分野に分かれてより具体的に意見交流を行いました。
・Environment(環境)グループ
「国の発展に伴う環境問題と,私たちの幸せとの間にはどのような関係があるか」という副題を設定し,「環境」という広い概念を「自然環境」「社会環境」という2つの切り口から捉えて議論が行われました。先進工業国の発展が発展途上国の環境の犠牲の上に成り立っており,先進国において人々の幸せが向上する一方,ますます途上国の環境は悪化していることに関する問題意識を,様々な調査結果と共に交流しました。
・Happiness(幸せ)グループ
人々の感じる「幸せ」という概念そのものを深く掘り下げて考察し,「自覚している幸せ」「自覚していない幸せ」の違いに着目しながら議論が行われました。交流校の生徒たち(インドネシア,タイ)から,「自分たちが感じる幸せの大部分は宗教への信仰によってもたらされているように思う」との発表があり,西京の生徒たちは大きな感銘を受けるとともに,国ごとに・人ごとに感じる「幸せ」の違いを意識しながら,本当に意味のある国際協力の在り方を探る必要性を痛感したようでした。
・Internet/AI グループ
コミュニケーション手段としてのテクノロジーの発達が,人間の「幸せ」にもたらす影響について考察しました。インターネットの普及によって新たなコミュニケーションの手段が開拓されていくことには生徒たちも賛否両論であり,いわゆる「face-to-face」のコミュニケーションへの悪影響を示唆する調査をした班もあれば,人的交流がますます盛んになっていると結論づける班もあり,様々な視点での意見交流が行われました。
AESを実施した5月24日,25日は,多種多様な意見をからだ全体で受け取った2日間となりました。住んでいる国が違えば,環境や考え方が違うのは当然で,そのような中でどのようにすれば他者尊重ができるのかを考えるよいきっかけとなりました。
最後のセレモニーでは,この2日間の活動を振り返り,短い時間ではありましたが,充実した時間を共有できたことに感謝しました。そして,これからもお互いを理解しあい友情を深めていくことを確認し,全体会を終了しました。