社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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11月28日(土)土曜活用講座終了後の11時50分から,7階メモリアルホールにて,1年生全員を対象に「環境シンポジウム」(主催:一般社団法人びっくりエコ発電所)を行いました。
このシンポジウムは,「京都市市民協働発電制度」を利用して平成25年3月から本校屋上に設置・運用されている太陽電池パネルの運営主体である「一般社団法人びっくりエコ発電所」様の御厚意により,発電サイトである本校を発信サイトにもするべく毎年行われているもので,今回で3回目となります。
これまでは「びっくりエコ発電所」の理事をお務めの先生方からの御講演が中心でしたが,今回は,本年3月から発足しています「2R研究プロジェクト」の最終報告として,校内におけるごみ分別・減量の調査研究報告と分別等の徹底呼び掛けをまず生徒から行い,その講評及び「環境ミニ講義」を,一般社団法人びっくりエコ発電所代表理事でいらっしゃいます高月紘先生(京エコロジーセンター館長)からいただくという形式で行いました。
【第1部】2R研究プロジェクト最終報告
前半では,3月から取り組んでいます「2R研究プロジェクトチーム」(2年生有志)の研究を引き継いだ「COP21パリ開催記念プロジェクトチーム」(1年生有志)が報告を行い,ごみ分別の一層の徹底と,ごみ削減に向けた呼び掛けを行いました。
まず,3R(Reduce[発生抑制],Reuse[再使用],Recycle[再生利用])と2Rの説明をした後,12期生が1年生の3月に立ち上げた「2R研究プロジェクトチーム」の活動の一部を紹介しました。ごみ箱の「ごみ組成調査」(調査当時の分別方法は,“ペットボトル”と“それ以外の燃やすごみ”の2種類のみ)の結果から,紙ごみの割合が高いことが分かり,ごみ削減の方針として「古紙回収」に狙いを定め,実験的に古紙回収ボックスを教室に設置しました。(現在は全クラスに常設)
また,ごみ削減に向けた意識面のアンケート調査を「しまつのこころ条例」制定前後に行い,家庭と学校とでのごみ分別の有無やごみを捨てること自体に抵抗があるかどうかを調べました。その結果,若干ではありますが春の時点に比べて11月には意識面で向上している傾向があり,条例制定や2R研究プロジェクトチームメンバーによる呼びかけの効果が見られました。
続いて,「ごみの分別方法」について例を挙げながら説明した後,クイズ形式で具体的な分別の仕方を確認しました。
そして,11月21日(土)に2R研究プロジェクトチーム(2年生)の有志とCOP21パリ開催記念プロジェクトチーム(1年生)の有志計8名で行った「教室のごみ開封調査」の結果の中で,特に「分別の正確性」に絞って発表しました。4教室のみの抽出調査ではありましたが,学年が上がるごとに正確性が下がっていく傾向がはっきりと見られ,「ペットボトルのキャップやラベルの分別」「弁当のごみの分別や食べ残しの臭い対策」「ごみの入れ方」など,一人一人が注意して改善すべき点と改善方法を提言し,「責任ある行動をしよう」と呼びかけて約25分にわたる報告を終了しました。