社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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1月22日(水)午後,京都大学デザインスクールの修士科目「情報通信技術のデザイン」(担当:石田亨教授,佐藤高史教授)の高校生向け発表会に,本校1~3年生の生徒13名が参加しました。
この科目は,招待講演,ワークショップ,高校生への発表会などといった新しい試みを多く含む情報学領域の概論科目です。この「発表会」は全国的にも珍しい高大連携の取組で,この科目を履修している大学院生が,科目最後の「試験」として“情報通信技術がどのようにデザインされているか”をテーマに「できるだけ分かりやすく」高校生に向けてプレゼンテーションするという企画です。会場は京大吉田キャンパスで,堀川高校の生徒19名も一緒に参加しました。
今年は,「汎用と専用の対立(機械翻訳を例として)」「ソーシャルロボット」「ハードウェアセキュリティのデザイン」の3つの発表ブースが用意されており,大変分かりやすいポスター発表をしてくださいました。
ポスター発表の後には,高校生と大学院生がグループに分かれてワークショップに取り組みました。テーマは「今日得られた知見を使って何かを作ろう」です。生徒達は大学院生と一緒に意見を出し合い,これからの情報社会についての考察を深めていきました。最後の報告は西京高校と堀川高校の代表が担当し,各グループでどのようなアイデアが出されたかや,議論の感想などを述べあっていました。
以下に,今回参加した生徒達の感想を紹介します。
<1年生>
ハードウェアへの攻撃の対策に設計をオープンにするというのはいい考えだと思ったけど,直す人だけじゃなくてそれで追い打ちで攻撃をする人もいるのではないかと感じた。攻撃する側は何か一つシステムの穴を見つければいいが,守る側はその穴を完全に無くす必要があるので少し厳しいのではないかと思う。その後のグループワークでは普通では出てこないこともコンピューターに少し詳しめの人や大学生が加わることでより深く掘り下げることができてとても面白かった。他のグループの発表では動物ロボットの発表で,実用的な機能は良いと思った。一人暮らしする人などが多い時代で,飼い主(ロボットの持ち主)の状態などを見て救急車を呼んだり,飼い主が寝ている間に火事が起こっていたら知らせてくれる機能があったら被害が減ると思う。
<2年生>
非常に有意義や時間だったと思います。内容自体に興味があったのはもちろんですが,現役の大学院生と交流できたのが僕として最も良かったことだと思いました。物事をどう捉えるか,質問に対して何が問われているのかを理解して,それに適切に答える方法,さらに議論を活発にするにはどうするのか,などこれからのこのようなディスカッション,発表の場に活用できるような方法を見ることができたからこのデザインスクールに参加してよかったなと思いました。
この「発表会」は今年度で7年目の取組となり,年々参加者が増えています。このイベントをきっかけに情報系学部に進路を決めた先輩・卒業生も多くいて,将来を考える一つの機会となれば幸いです。
京都大学の皆様,今年も大変貴重な機会を提供して下さいまして本当にありがとうございました!