社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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2月11日(火・祝),京都国際会館において「KYOTO地球環境の殿堂・表彰式」および「京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウム」が行われ,シンポジウムに本校代表生徒が参加しました。
これは世界で地球環境の保全に多大な貢献をした人々を「京都議定書」誕生の地である京都において表彰し,その取り組みと功績を長く後世に伝えるための式典です。特に今年度は初の取り組みとして,地球の未来を担う若者の代表として京都府内の高校生をパネルディスカッションに招待し,地球の未来について科学者らと意見交換をするという企画があり,代表生徒の一人として2年2組の山崎愛美子さんが登壇しました。
今回のシンポジウムの参加に先立ち,山崎さんは所属するESS部の仲間(5組平木紀乃子さん,7組分部真矢さん)と共に京都府地球温暖化対策室の主宰する勉強会に参加し,まさに残酷とも言える気候変動の現状と,CO2削減・脱炭素化に関する喫緊の課題について理解を深めてきました。シンポジウムで「現在の世界の気候変動の現状について,高校生としての視点から率直にどのように捉えているか」と質問された山崎さんは,「残念ながら気候変動について,自分の周囲では学校やメディアを通じて知る「知識」としての現状こそ知っているものの,自分たちに差し迫った課題として行動を起こしている人はほとんどいないように思う。そのような中で今回の企画の中で多くの悲惨な現状や,各国間の不平等(=「気候正義」)について学び,憤りとも思える感情を覚えた。COP21で示された温室効果ガスの削減目標は,まさに今すぐに具体的なアクションを始めなければならない課題であるはず。抜本的なCO2排出の対策等を,政治に対して強く要望したい気持ちが高まった。」と発言しました。
今回の賞を受賞した「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)」の議長,ホーセン・リー氏からは「一人一人が個人として『私の』CO2削減について考えることも確かに大切だが,脱・炭素化は各国の首脳陣が強力なリーダーシップを取って進めていく必要がある課題でもある。その社会環境や気運を整え,『policy maker』となっていくのが若者の役目であるはずなので,気候変動に関して世界中で巻き起こっているムーヴメントをより協力に進めていってほしい。」とのお話がありました。山崎さんら高校生代表たちにとって,地球環境の未来について真剣に考えるための,大変貴重な機会になったと思います。
山崎さんらには,今回の学びを自分たちの成長の範囲にとどめることなく,積極的に周囲の仲間たちに還元し,西京全体,ひいては若者全体で地球の未来を考える気運を高めていていってもらいたいと切に願います。大役,お疲れさまでした!